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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2008040009 | あさのあつこ | バッテリーW | 2001 | 日本 | 角川文庫 |
評者:発起人 評価:6 読了日:2008/04/29 公開日:2008/04/30
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ついに巧−豪の黄金バッテリーが崩壊か? −停滞するテーマ |
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『バッテリー』(1996)→『バッテリーU』(1998)→『バッテリーV』(2000)を経てようやく本書『バッテリーW』(2001)に到達したのである。 しかし、本書はVに比べて大きな進展はない・・・と言い切っても過言ではない。全国ベスト4の横手中との非公式試合は「没収試合」のような形になってしまった。 何よりも、毎度のことだが、原田巧と永倉豪のバッテリーが崩壊してしまう。 ケガとかケンカではなく、精神的な乖離のため二人は横手中との試合以来バッテリーが組めなくなってしまう。オトムライこと野球部監督の戸村は豪をキャッチャーからはずす決断をせざるをえない。 いっぽう横手中の三年生の天才打者・門脇は巧の球を打てなかったことにショックを受ける。横手中の同じく三年の瑞垣俊二という饒舌で頭が良く、しかし少々シニカルなキャラクターがときどき語り手の座を巧と豪から奪う。新田東中野球部で豪の代わりにキャッチャーをやることになった同級生・吉貞が瑞垣と対をなすように二人で漫才的やり取りを繰り広げる。 豪はほぼ沈黙している。巧は停滞している。 巧のテーマも豪の悩みも本書では大きな展開はない。堂々巡りである。えーい、いつまでもぐずぐずしてるんじゃねーぞ、と思ってしまうのである。 そして結局受験終了後の再試合がアレンジされるが、もちろんこれは次の『バッテリーX』(2003)へ持ち越しである(たぶん)。 巧・青波の祖父・井岡洋三の視点から巧・豪二歳のときの出会いを描いた文庫オリジナル「空を仰いで」も収録されている。 |