感想文番号

著者 書名 刊行年 刊行国 出版社
2008040003 ジャネット・イヴァノヴィッチ あたしはメトロガール 2004 アメリカ ソフトバンク文庫

評者:発起人    評価:3  読了日:2008/04/12  公開日:2008/04/12

新ヒロイン登場!でも「出来の悪い映画」みたいな作品

  平凡だが少々個性的なところもある「あたし」(通称バーニー、三十歳)は可愛い弟・ビルからの電話を受けて、故郷のボルティモアから南国・マイアミに飛んだ。

 弟は行方不明、家は家捜しの跡、そこで「あたし」が出会うのは自動車レースのヒーロー、サム・フッカーという男。彼は有名人(セレブ)であり、収入も桁違い、女のことしか頭にないように見える(弟のビルもそうだが)が、「あたし」にも言い寄ってくる。

 二人はフッカーやバーニーの仲間たちやビルの友人たちの力を借りてビルの跡を追うが、執拗に妨害する者たちが現れ、ビルが追っていたものがとてつもないものであることがだんだん明らかになる。1千万ドル以上の金塊と強力な化学兵器弾頭?

 マイアミやキーウエストなどの観光地めぐり、海、熱帯気候と開放的な人々、大金持ちたちが集ういっぽうキューバからの移民たちも暮らすマイアミ周辺の様子が描かれる。そして「あたし」とフッカーのロマンスが(ベタな)ギャグをはさんで発展していく。

 あー、はやく終わらないかな、はやく終わってくれと願いながらやっと読み終えた。悪役は最後まで悪役であり、意外な展開もなく、銃は乱射状態なのに重要人物たちは怪我はするがすぐによみがえる。

「紙に書き出してみるとなんだか馬鹿みたいに思えた。出来の悪い映画をそっくりそのまま真似たみたいに。」とバーニーも言っている。

 作者のジャネット・イヴァノヴィッチはステファニー・プラムシリーズなどで有名な米国のベストセラー作家、バーニーは本書(原題Metro Girl)で登場、第2作は"Motor Mouth"という作品だそうである。

 メトロガールの意味?別に地下鉄の女というわけではなく、知ったからと言ってどうなるものではないが、訳者の川副智子による解説によれば、「今はやりの”男前な女”が・・・語感に近いかもしれない。」ということです。


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