感想文番号

著者 書名 刊行年 刊行国 出版社
2008030006 あさのあつこ バッテリーU 1998 日本 角川文庫

評者:発起人    評価:7  読了日:2008/03/25  公開日:2008/03/26

管理主義的教育への怒り爆発、でも早く野球やろうよ!−NHK連続ドラマ化

  4月3日(木)午後8時からNHKで10週連続ドラマ化放映される(中山優馬、高田翔、森本慎太郎、斉藤由貴など出演)「バッテリー」の原作である。

 なにしろこの小説は累計800万部以上売ったという大ベストセラーであり、漫画化(柚庭千景)、ラジオドラマ化(NHK-FM)、映画化(2007)に続いて今回の快挙となったのである。

 私が『バッテリー』(1996)を読んだのはすでに3年近くも前、岡山県新田東中に入学する天才的投手・原田巧(たくみ)と永倉豪がバッテリーを組んだところで終わっていたのである。(「続きも読んでみようと思う。」などと私は書いていた・・・。)

 そして本書、『バッテリーU』(1998)ではいよいよ大活躍かと思いきや、まだ一試合もないのである。かわりに管理主義的・官僚的学校教育への鋭い批判・憤りが爆発しているのである。

 巧は自身の才能を信じている。豪もひたすら巧の球を受けたくて野球を続けようとする。しかし、持物検査・服装検査に、髪の毛を切ってこいという野球部顧問の戸村真先生(オトムライと呼ばれている)に、テキトーに野球部をやっている先輩たちに巧の怒りは爆発するのである。

 この天才はとにかく妥協を知らない。このあたりは少々現実主義的な豪とは違う。巧−豪の関係まで緊張してくるのである。

 しかし、ついにある事件が起こる。巧が野球部の真っ暗な用具室で何者かに陰惨な集団リンチを受けるのだ!

 巧の弟の青波(せいは)、母の節子、祖父の井岡洋三などのレギュラー陣に加えて、国語教師の「小町先生」(小野薫子)、同級生の矢島繭、羊の「メリーさん」など新キャラも多数登場する。

 でも早く野球やろうよ!チームもそろいつつある。応援団もできた。あとはそうだライバルチームか?『バッテリーV』(2000)では期待していいのかな?


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