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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2007090006 | 東野圭吾 | 探偵ガリレオ | 1998 | 日本 | 文春文庫 |
評者:発起人 評価:7 読了日:2007/09/25 公開日:2007/09/29
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東野圭吾の科学ミステリー フジテレビ系で連続ドラマ化 |
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「探偵ガリレオ」こと帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学が警視庁捜査第一課・草薙俊平の依頼で不可解な事件の謎を解いてゆく連作短編集第一弾。草薙も帝都大学の出身だが卒業したのは社会学部。湯川とは同じバドミントン部に属していた。したがって科学にはまったく弱い。 「第一章 燃える」で草薙は久しぶりに湯川と再会する。静かな深夜の街にたむろして大声で馬鹿話をする若者たちのひとりの頭が突然火を噴き仕掛けられていたガソリン入りのポリタンクが爆発した。しかし現場には何の痕跡も発見されない。捜査に加わっていた草薙はこの若き助教授に知恵を借りにやってきたのだ。プラズマによる自然発火?興味を覚えた湯川は草薙と現場に赴き事件解決に乗り出す。 「第二章 転写(うつ)る」では中学生たちが公園の池で偶然発見したアルミ鍋のようなもので作ったマスクが実際に失踪した歯科医のデスマスクだった。池で他殺体も発見された。なぜこのような金属製の型が残されていたのか?何のために?湯川の推理と実験で謎は解明される。 「第三章 壊死(くさ)る」ではスーパーマーケットを経営する男が自宅の風呂で死体で発見される。心臓麻痺かと思われたが死体の右胸の一部が完全に壊死していた。瞬間的な出来事であったらしい。 「第四章 爆(は)ぜる」では9月の湘南の海水浴場で海水が突然爆発し、犠牲者が出る。いっぽう三鷹の安アパートの一室では帝都大学理工学部出身の男の他殺体が発見される。被害者は2年前に卒業した大学を少し前に訪ね、また湘南の事件の当日に現場近くに行っていたことも判明する。一見何のつながりもない二つの事件が交錯する。 「第五章 離脱(ぬけ)る」では杉並区のマンションの自室で二十八歳のOLの扼殺死体が発見される。捜査線上に浮かび上がった保険外交員の男はアリバイを主張する。しかも狛江に住むルポライターが小学生の息子が「幽体離脱」して保険外交員の主張を裏付ける風景を見て、絵にも描いていると言い始める。マスコミにも出演して保険外交員の無罪と息子の超能力を喧伝し始める。見えるはずのない風景がどうして見えるのか? 理系の人には謎でもなんでもない当然の現象を使った謎解きは私=発起人のような理系オンチにはしかしとても新鮮である。うう、しかし湯川の実験と解説のところを読んでもよくわからなかったりするところがあったりしては救い難いということか。 作者の東野圭吾(1958-)も理系であり作家デビューする前はエンジニアとして勤務していた。 「長身で色白、黒縁眼鏡をかけた秀才タイプの顔つき」、「前髪を眉の少し上で切り揃えた髪型」の湯川は本文庫版「解説」の俳優・佐野史郎によると「・・・東野さんは、僕をイメージして『探偵ガリレオ』の主人公である天才物理学者・湯川学を書いた・・・」そうである。 しかし10月15日(月)夜9時からフジテレビ系列で放送開始される連続ドラマ「ガリレオ」では湯川役は福山雅治となった。しかも湯川の相棒役は草薙ではなく草薙も出てはくるが(北村一輝)、内海薫(柴咲コウ)という女性である。 この『探偵ガリレオ』(1998)は『予知夢』(2000)、さらに直木賞受賞作『容疑者Xの献身』(2005)に続く。 警告!:以下は各話の解決に使われたネタである。自己責任で読む、読まないの判断をしてください:(私=発起人のメモのため残しておきます。) @レーザー光線、A(電気エネルギーによる)衝撃波、B超音波、Cナトリウム+水、D蜃気楼 |