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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2007090003 | 山田風太郎 | 甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖@ | 1959 | 日本 | 講談社文庫 |
評者:発起人 評価:6 読了日:2007/09/16 公開日:2007/09/17
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甲賀対伊賀、忍者たちが秘術を尽くして戦う忍法帖シリーズ第1作 |
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山田風太郎(やまだ・ふうたろう、1922-2001)が大ブームを巻き起こした(という)忍法帖シリーズの第1作が本書、『甲賀忍法帖』(1959)である。 時は慶長十九年(1614)、すでに徳川幕府は成立し、大阪城に残る豊臣家への手も着々と打っていた徳川家康を悩ませていたのは後継者問題だった。すでに将軍職は第三子・秀忠に譲っていたが三代目をどうするか。秀忠の子のうち竹千代か国千代か。すでに家中は両派に分かれて暗闘を繰り広げている。 そこで家康が思いついたのが甲賀伊賀の忍者たちから十人づつの精鋭を選び戦わせて勝ったほうについた派閥に後継を決めるというものだった。 こうして甲賀組十人衆vs伊賀組十人衆の戦いが始まる。それぞれ選ばれた面々は個性的な(というかありえない)術を体得している。美しく妖艶な女忍者たちもいる。変身や変装などは当たり前、ゾンビのように何度でも復活する忍術を会得している者もいる。 しかもこの戦いに悲劇的色彩を付け加えるのは甲賀方の宗家に属する甲賀弦之介とこれも伊賀の名家を継ぐ朧(おぼろ)が恋仲であるという設定である。 甲賀で、伊賀で、東海道で知力と技を尽くしての戦いが繰り広げられる。さてどちらが勝つのか、弦之介と朧はどうなるのか?それぞれの忍者はどのような術を使うのか? 「忍法の争いに、実のところ、卑怯という言葉はない。いかなるハンディキャップもみとめられず、いかなるトリックも容認される。忍者の世界に、武門の法は適用できぬ。そこには、奇襲、暗殺、だまし討ち、それだけに手段をえらばぬ苛烈無慈悲のたたかいがあるのみだ。」 徹底的に読者サービスに徹した山田風太郎の忍法帖シリーズ、私は他に『伊賀忍法帖』(1964)しか読んでいないが、別の作品も読んでみたいと思う。 本書は、せがわまさきにより『バジリスク』という題名で漫画化され、TVアニメにもなっている。さらにオダギリジョー・仲間由紀恵主演『忍 SHINOBI -HEART UNDER BLADE』というタイトルで2005年に映画化もされている。 しっかりした構えの生命力の強い小説だということがこのことからもわかる。 |