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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2006050001 | 土居健郎 | 精神分析 | 1956 | 日本 | 講談社学術文庫 |
評者:発起人 評価:5 読了日:2006/05/01 公開日:2006/05/04
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精神分析理論をわかりやすく解説した著者のデビュー作
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『「甘え」の構造』(1971)などで有名な土居健郎(どい・たけお、1920-)がフロイド(フロイト)の創始した精神分析について概説した本で1956年に出版された。 後に精神医学の大家となった著者の実質的デビュー作である。すでに出版から50年を経過し、その間にはさまざまな学説や実践が生まれたはずであり、今読んで価値があるかどうかは門外漢の私にわかるはずもない。しかし、私の狭い知識の中で判断する限り、フロイトの理論がコンパクトに日常語を駆使してわかりやすく説明されている。 しかもフロイトに傾倒するでもなく、全面的に否定するのでもなく、(当時の)最新の学説をも幅広く紹介しながら精神分析という理論の核を提示し、かつ著者の見解も明確に示している。名著であると言えよう。 フロイト後の精神分析の諸学派についても簡単に触れられている。それによると「実存分析学派」というものがあり、代表的な学者はビンスワンガーだという。(ビンスワンガーを訳した木村敏はこの学派なのだろうか?) しかし私にとっての面白さという唯一の評価基準からすれば、枕元で私を眠らせないということはほとんどなかったため、評点は5点。ほぼ4ヶ月もかけて読んだので最初のほうは忘れているということもある。もちろんこれは知識不足のためこの本を正しく読むことができなかったという私の側の問題である。しかし、いったい精神分析療法というものが実際どれほど役に立っているのかという私の懐疑の反映でもある。 |