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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2006040001 | 副島隆彦 | 英文法の謎を解く | 1995 | 日本 | ちくま新書 |
評者:発起人 評価:5 読了日:2006/04/02 公開日:2006/04/02
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文法勉強してどうするの?−国際的に通用するなら意義がある?
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英文法の本なんて私は過去一冊も(学生時代を含めて)読んだことはない。でも中学や高校の英語の授業では相変わらず文法が幅を利かせているらしいので基本的な概念を理解しようと思って読んでみた。 ところが、この本の著者、副島隆彦(そえじま・たかひこ、1953-)という人、銀行員をやめて予備校の英語教師をやっていたこともあるらしいが、日本の英語教育と真っ向から対決しているようなのである。 たしかに英文法なんてものを欧米人が意識して普段英語を使っているわけではないのは、われわれ日本人が日本語文法など意識していないのと同じであろう。ヘンな日本語を聞いたり読んだりするときにヘンだなと思うだけであって、英語を使っている人も日本人のヘンな英語に同じように思うのだろう。 それなのに、日本の中高校生は構文がどうとか、S+V+O+Cの文型がどうとか、いわゆる文法用語を覚えさせられるのである。どうせ文法用語を覚えるなら英語で覚えなさい、いやそのような学者のようなことを覚えるぐらいなら別のことにエネルギーを使ったほうがいいと私は思うのである。 副島はそうとは言わない。彼によると、日本だけで固まった、世界に通用しない英文法(ってそりゃ何だ?)を教えているのが日本の英語教育である。しかし、やはり(英)文法という学問はいろいろな学派はあるものの西洋の学問体系の中に存在している。しかし、日本の学校教育における英文法は主に明治時代に輸入されたさまざまの文法理論が「翻訳」されて、あまり検証を受けずに営々と教えられ続けてきたものである。つまり日本の英語教育中の文法が間違っているのである。 うーむ、それではどうすればいいのか。そんなことでは英文法の勉強をすればするほど英語が嫌いになるということではないか。そこで著者はこれだけは頭に叩き込んでおけば大丈夫というポイントを参考書のように羅列する。 でもどうも中途半端なんだなあ。実用的な文法書らしい体裁をとりながら、日本の英語教育ひいてはその鎖国体質を批判するというふたつの目的があまり上手に接続されていないからだろう。 著者の写真が与える何とも言いがたい暗い印象も気になるところではある。(もちろん人の事は言えませんが・・・) 私の結論は、文法書など読むな、英語を勉強したければ英語を話せ、読め、聞けということにつきるか。つまりこの本を読む前とまったく変わらなかったということになる。 |