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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2005090001 | 白岩玄 | 野ブタ。をプロデュース | 2004 | 日本 | 河出書房新社 |
評者:発起人 評価:7 読了日:2005/08/31 公開日:2005/09/01
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新鮮な感覚の青春小説 −日本テレビ系で連続ドラマ化
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白岩玄(しらいわ・げん、1983-)のデビュー作で、第41回文藝賞を受賞、第132回芥川賞最終候補作にもなった。 「俺」(桐谷修二)は高校2年生、だが学校で「人気者」の地位を保つために、多大な努力をしている。「桐谷修二の着ぐるみショー」を演じ、同級生たちは「お客様」である。 お調子者の堀内、ヨゴレ役の森川とツルみ、深夜のメール魔、奈美の恋の相談役になり、昼休みにはマリ子手作りの弁当をいっしょに食べる。こうして、高校生活をみんなと適度な距離を保って、熱すぎないよう、冷たすぎないように快適な生活を送るのだ。 こんな「俺」たちの前に現れた転校生、小谷信太(こたに・しんた)は「気持ち悪いほどオドオドしたデブ」で「絵に描いたようなブ男」だった。完全に「キモイ」と烙印を押され、やがてイジメに会い始める。 「俺」はこの「野ブタ」(←のぶ・た←信太)をイジメから助けたことがきっかけで、弟子にしてくださいと頼まれ、彼を「プロデュース」し、「みんなが愛する人気者」にすることに挑戦してみることにした。自分の「着ぐるみショー」をこなしている「俺」にとっては簡単な課題のはずだった。 かくて、「俺」は「野ブタ」の変身、パフォーマンスを周到な計画を立てて実行していくのだが・・・。 高校生たちの学校生活のリアルな描写はやはりこの世代でないと書けないものを持っている。カラオケ、コンビニ、ファミレス、ケータイ、イジメ、やる気のない教師、それでもけっこう勉強はこなす。波風立てず、深くならず、変化なく、ずーっと続いていく日常をとりあえず乗り切っていくのである。 しかし彼らはオヤジたちの世代とどこか違うのだろうか?「俺」も将来のことなどあまり深刻に考えないようにしている点ではそんなに変わらないのであり、小道具や背景を除けば少なくとも私の感じ方とそう違わないのである。(別に若ぶってるわけじゃないよ。) でもそんな生き方に「俺」も当然満足しているわけではないし、最後には破綻がくるのである。 10月から日本テレビ系で、亀梨和也、山下智久主演の連続ドラマとして放映されるらしい。「野ブタ」役は誰だ? |