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著者 書名 刊行年 刊行国 出版社
2005030006 半村良 妖星伝(五)天道の巻 1979 日本 講談社文庫

評者:発起人    評価:6   読了日:2005/03/24   公開日:2005/03/24

百十年に一度の鬼道衆の地獄祭だ!黄金城を開く鍵の謎は?−エッチ度アップの第五部

 

 うーむ。だんだん疲れてきたのであるが、『(四)黄道の巻』(1977)に続く半村良の伝奇ロマン第五部である。

 今回のメイン・ディッシュは百十年に一度行われるという鬼道衆の地獄祭への準備とその祭が開けると直感されている黄金城への鍵である。

 鬼道衆は、この地獄祭の祭主に、淫欲刺激攻撃でいったんは打ち破った天道尼をすえようとする。天道尼は、駿河の漁師・春吉という若者とはじめて肉体的に結ばれ、外道皇帝を滅ぼす使命を忘れているかのように見えた。

 そこに登場するのが女之助(めのすけ)という正体不明の若者である。彼は物心ついてから今まで、数多くの女性遍歴を続けてきた。何のために?

「男と女が完全に合一した時、この世はどう見える。何が見える。そして人とはどういうものであったか、生とは何であったか・・・・・・知ることができるように思うのだ」(p250)

 鬼道衆のリーダー、日天と信三郎はこの女性にたいする女之助の類まれなる能力に目をつけ天道尼に引き会わせる。二人は運命的な出会いを直感し(ちなみにこの第五部ではなぜかわからぬが直感するという記述がこれに限らず多い)結ばれるのであるが・・・・。

 うー、いろいろあって、天道尼は鬼道衆の崇める(両性具有の)破戒仏になってしまう。さらに天道尼はもともと持っていた外道皇帝と同様の不可侵の体質に加え不思議な墺羅(おうら)を発しはじめる。天道尼こそ地獄祭の祭主だ、さあ今や地獄祭を開くとき、また黄金城のある陋(ろう)と外界の扉が開くときだと鬼道衆の意気は上がるが・・・。

 天道尼、そして大奥の実力者であった絵島が残した絵馬、そして「将軍詰」(徳川家に伝わる詰将棋)がこれを開ける鍵となる。(←こ、こんな謎解きありかっ!)

 この第五部では途中で死んでしまう主役級・準主役級の登場人物も多い。また霊としてよみがえる可能性もあるが、いよいよ「意思を持った時間」という謎が明らかになるか?

 ちなみに、この『妖星伝』というタイトルの妖星とはほかでもない、地球のことである!

 さあ、どうする?時間の無駄という気もしないではないが、『(六)人道の巻』(1980)へ突入か?しばらく休むか? 


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