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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2005030003 | 半村良 | 妖星伝(三)神道の巻 | 1976 | 日本 | 講談社文庫 |
評者:発起人 評価:6 読了日:2005/03/11 公開日:2005/03/11
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「外道皇帝」は四天王だったのか?−謎の尼僧の正体は?
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ついに、この半村良のSF伝奇ロマンの第三部を読了。物語の速度にあわせて私の読む速度も低下しているのである。うーむ、これはまさに相対性理論か? 『(二)外道の巻』(1975)では、不死身の能力を持つ三人に加えて、この地球の生命の血の中にもぐりこみ、生物過剰の弱肉強食世界をこの地球に創り出した真の「外道皇帝」が復活するかという期待のうちに終わった。 ところが、第三部では、あっさりと真の「外道皇帝」は生まれてしまう。この童子は「お宝様」と呼ばれ、生物学的な父(鬼道衆序列#3だが反主流派側についた静海)と母(学者・桜井俊策の妹・久恵)に保護されて、鬼道反主流派が支援する田沼意次の屋敷にいる。 いっぽう、鬼道主流派と反主流派は激しい対決を繰り返すが、この第三部では激烈な死闘のあと、より大きなものに促されるようにして、和解するのである。 「外道皇帝」として鬼道衆に信じられてきた実ははるかに高い知性を持ち、肉体と霊魂を分離する方法を会得している補陀洛(ポータラカ)星人は、この「お宝様」を加え四人となった! 主流派のリーダー、日天の双子の息子である蛇丸・朧丸など新キャラクターも登場するが、第二部と同様物語のテンポは停滞気味である。後半登場する謎の尼僧や「将軍詰将棋」など第四部へ残る謎が配置されているが、うー、いったいこの話どこで収束するのか。 私の枕頭の書としては、不眠症に陥ることがないという意味で適切な選択であった。 『(四)黄道の巻』(1977)を待て!「意思を持った時間」という大異変が予告されているぞ!姿を消したキャラクターたちの復活も待たれる。 |