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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2005020010 | 半村良 | 妖星伝(二)外道の巻 | 1975 | 日本 | 講談社文庫 |
評者:発起人 評価:5 読了日:2005/02/28 公開日:2005/02/28
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真の「外道皇帝」が復活するか?−スローダウン気味の第二部
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わが枕元にある半村良のSF伝奇大作の第二部である。 現在放映中のNHK連続時代劇『義経』ほどではないが、この第二部、少々スローダウン気味である。重複する描写・説明も多い。 登場人物が錯綜していて、私のような健忘症気味の読者に物語のあらすじを思い起こさせる必要からだろうが、謎の解明があまり進んでいないということもある。 とにかく、第一部の『鬼道の巻』(1975)でも鬼道衆がすでに失われて久しい「外道皇帝」を求め、またすべて黄金でできている「黄金城」を求め、激しい内部対立を繰り広げていた。 ところが「外道皇帝」の体質、すなわち切っても切れず、どんな危害を加えようとしても加えられないバリアーなどの不思議な能力を持つ人物が三人もいることがわかってくる。 ひとりは鬼道主流派が保護する童子・小太郎、そして殺人狂・石川光之介の体を借りた石川星之介。 どうやらこの二人は補陀洛(ポータラカ)星人(!)が地球人の身体に宿ったものらしいのだ。 さらにもうひとり、これも補陀洛(ポータラカ)星人が宿り、盗賊の首領になった「闇の旦那」。 はるかに高い知的文明を持つ補陀洛(ポータラカ)星人たちはこの地球が弱肉強食の世界であることに驚いている。これは宇宙の常識からすると過剰な生命が存在し、互いに殺しあわざるをえない状況に進化の方向が歪められたということである。 そしてその方向を歪めた何者かが鬼道衆の崇める「外道皇帝」として、医師・桜井俊策の妹、久恵の胎内に宿って復活するという予言!血の中に自らを封印するという恐るべき自己保存の方法で「外道皇帝」は何を狙っているのか? 鬼道の主流派指導者・日天と反主流派の首領・信三郎、そして御側衆として幕府内で権力を蓄えつつある田沼意次、田沼に取り入る反主流派鬼道衆の平田屋藤兵衛。 日天の師匠であり、キリシタン同様禁制の日蓮宗不施不受派の僧・日円と青円、紀伊地方に引っ込んで新婚生活を続ける桜井俊策とお幾(この二人はこの第二部ではほとんど目立った動きはしない)、「一揆侍」と言われる栗山定十郎、主流派から反主流派に寝返って、久恵と鬼道衆らしからぬ恋に落ちた静海など登場人物たちが錯綜する。 登場人物表がないのでここで整理してみた。 登場人物とその関係がすっきりしたところで、真の「外道皇帝」復活が待たれる『(三)神道の巻』(1976)に突入だ! |