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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2004120002 | 大石慎三郎 | 江戸時代 | 1977 | 日本 | 中公新書 |
評者:発起人 評価:7 読了日:2004/12/04 公開日:2004/12/04
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江戸時代は長かった!−現代にも続く影響と現代から見る誤解を明らかにする
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なにしろ江戸時代は260年あまりも続いたのである。徳川幕府の将軍だけでも15人もいたのである。それを新書版一冊で通史として表現しようとするのは不可能ではないが教科書のようになっておもしろくない。 そこで、著者の歴史学者・大石慎三郎(おおいし・しんざぶろう、1923-2004)は、いくつかのテーマに焦点を絞ってこの時代を浮き彫りにしようとしている。 たとえば、江戸時代の基本産業である農業に関連して、特に稲作のための水田が江戸時代初期に大幅に拡大したこと(「大開発時代」)。 江戸という都市がどのようにして構築されたか。そして世界でも最大規模の「消費都市」としての性格を持っていたこの都市の交通、居住配置、塵芥・し尿処理のシステムはどのように成立し、変遷していったか。 徳川将軍家と京都にある朝廷との関係、幕府や大名などが累積した膨大な借金とその処理、厳密な身分制社会であった中で異例の昇進を遂げた将軍側近の「側用人」たちによる政治の実態。 そして、なぜ江戸時代は終焉を迎えたのか。 現代に残る江戸時代的なものが読み取れると同時に、歴史学者でもない私などがイメージとして持っているテレビドラマなどを経由した江戸時代理解の多くが根拠のないものであるということも理解できる本である。 |