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著者 書名 刊行年 刊行国 出版社
2004090009 トーベ・ヤンソン 誠実な詐欺師 1982 フィンランド 筑摩書房

評者:トゥティッキ    評価:10   読了日:2004/08   公開日:2004/09/23

私は誠実だと思う人にお薦め?

 

 海辺の小さな村、季節は雪の積もる冬。ちょっと変わった娘カトリ。父親は蒸発し母親は病死。少し頭の足りないと言われている弟の面倒を見ながら、名前をつけない犬を飼って暮らしている。

 頭がよく、難しい計算、商取引、契約問題があると村の人達はお金のかかる弁護士にではなく、カトリに相談する。ただし問題は解決してもなぜか後味の悪さが残る。

 ここには、一人の画家も住んでいる。森のイデーを美しく細密に描くことができる。ただ、絵の中に花模様のある兎を描きこんで台無しにしている。お金持ちなので、生活の心配をすることもない。村の人たちは、<兎屋敷>と呼んでいる。

 このお金持ちの画家、アンナ・アエメリンの家に、ある企てを試みてカトリは、弟と犬を連れて引っ越すことになる。

 アンナが、出版社と適当に交わしていた契約をカトリは次々と、隙のないものにし、よりたくさんのお金が取れるようになっていく。

 カトリと暮らすようになったアンナの心が、乱れてくる。

 それぞれにまったく違った個性があり、確固たるものを持った人達が出会うと確執が生まれ、それはよい影響を与えることもあるけど、そうでないこともたくさんあります。カトリとアンナはどうなるか・・・・ちなみに私は、アンナ派かな・・・・でも、カトリも全ては否定できない。


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