感想文番号

著者 書名 刊行年 刊行国 出版社
2004060003 大江健三郎 「新しい人」の方へ 2003 日本 朝日新聞社

評者:トゥティッキ    評価:10    読了日:2003/12    公開日:2004/06/09

子供だけではなく、親にもよい本です。

 

現代の子供たちを思い、こんな風に未来へ生きていくんだよ、未来を築いて行くのはきみたちなんだよというメッセージが、かみくだいた文章で書かれています。かといって、お説教されるわけではありません。教訓っぽくもありません。

 20年も昔、大江健三郎の本を何冊か読んだことがあります。その頃の私には、内容も重くてわかりにくい部分もあって、なんだか暗いな〜・・・と思っていたと思います。

 でも、この本を読んで、もう一度以前の本を読み直してみようかなという気になります。

 これは障害を持った子供と向き合いながら過ごしてきた経験だけでなく、自分が子供の頃どうであったか、母親、父親との関係、友人との関わりをどう考えていたか、いろんな思い出を織り交ぜて、現代社会に結びつくように、身近に感じることが出来るように語ってくれます。

 大江健三郎の人間的なあたたかさ、優しさに触れ元気が出る一冊です。(これじゃあ王様のブランチみたい・・・?)


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