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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2004030004 | 内田康夫 | 赤い雲伝説殺人事件 | 1983 | 日本 | 角川文庫 |
評者:発起人 評価:3 読了日:2004/03/13 公開日:2004/03/13
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原発−瀬戸内海−都会vs地方-美貌の画家の卵、そして名探偵浅見光彦
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というわけで、「本の虫クラブ」では初の内田康夫(うちだ・やすお、1934-)作品のご紹介である。実は著者は知る人ぞ知る、名探偵・浅見光彦の生みの親であり、意外かもしれないが日本でもいちばん売れている作家のひとりなのである。(えっ?誰でも知ってる?) それでは浅見光彦は独身のルポライターだがお兄さんは警察庁刑事局長というバリバリの高級警察官僚であり、そのために自然にいろいろな事件に首をつっこむことができ、数々の難事件を解決してきたということはよっぽどのマニアじゃない限り知らないとは思うが・・・えっ?それも有名? しかし「赤い雲伝説」というのは誰も知らないだろう。「赤い靴」という童謡は知っていても、「赤い雲」である。もちろん、これは著者の創作である・・・と思う。つまり、控えめに言うと、無理矢理「・・・伝説殺人事件」とするために作り上げた「伝説」である。 商社勤めを辞めバイトをしながら好きな絵を描いている小松美保子(推定年齢28)は自分の絵が展示されている展覧会で受付をしていた。地方から出てきたとおぼしき老人が美保子の描いた瀬戸内海の寿島の風景画に目をとめ買いたいという。老人の故郷が寿島であるとは言え、はじめて自分の絵を買いたいという人が出てきたのである。 ところが、この白井老人、その後「ホテルニューオタニ」の自室で死体となって発見され、美保子の絵も現場から消えていた。当初は自殺と思われた老人の死は殺人事件だったのだ。 ひょんなことから美保子の絵の行方を捜す手伝いをすることになった浅見光彦(33)は、当然この事件にも首をつっこむこととなる。東京から、殺された白井老人の故郷、寿島へ美保子も浅見も、そして警察も飛ぶ!(といっても新幹線を使ったようだが) 寿島、そして対岸の大網町は、原発誘致問題で反対派・推進派に別れて大きく揺れていた。美しい瀬戸内の自然を背景にやがて第二の死体が・・・。美保子と浅見の「ロマンス」は?美保子の絵の行方と事件との関係は?浅見光彦の名推理が冴え渡る! しかし、やっぱりこれだったら本読まないで2時間ドラマになったヤツを見たほうが楽しいかもしれないな、と思ってしまうのである。ファンの皆さんには申し訳ないが3点!そのかわりと言ってはなんだが、このウェブサイトの表紙にこの作品から引用をさせていただくことにする。 |