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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2004010008 | 金原ひとみ |
蛇にピアス |
2004 | 日本 | 集英社 |
評者:発起人 評価:6 読了日:2004/01/31 公開日:2004/01/31
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「動物化」する若者たちの「裏」青春小説か?−話題の芥川賞受賞作
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「スプリットタン」−舌にピアスの穴を開け、だんだん大きくしていって、最後に舌の先を切る。蛇やトカゲのように舌先が分かれる、「身体改造」。 「私」(ルイ、♀)は、そのスプリットタンを持ち顔じゅうピアスだらけの「アマ」(♂)に連れられ、「シバさん」(♂)のやっているDesireという店で舌に最初の穴を開ける。同時に「シバさん」に龍と麒麟の入れ墨をしてもらうことにする。「私」はアマと同棲を始めるが、シバさんともエッチを続ける。 物語は「私」と「アマ」、「シバさん」との関連を軸にして進む。この三人が作り上げる、嗜虐・被虐の快楽を軸とした危うい世界に外の世界が入り込む余地は無い。 少なくとも「私」にとっては幸せな世界であった。 しかし、ある日「アマ」が街で「私」にちょっかいを出そうとした男を激しく痛めつけるという事件が起き、「私」を軸にした三人の世界が壊れ始める−。 あー、なんというか、お馴染みの性と暴力・痛みという、いかにも芥川賞受賞作という感じの設定です。そして「事件」が起き、それがこの創造された世界を壊していく。「事件」は解決されないのだが、 最後にはなんとなく「私」は生きていこうとする意志を取り戻しつつあるらしいことが示唆される 。てゆーか、この「私」、もともと生きる意志が無いとかいうタイプの人間では無い、ちょっと悪ぶってみせてただけなんだよ。 そういう意味では、これは「裏」青春小説だ! むー、はっきり言って、この金原ひとみ(1983-)の作品、 賞をとらなかったら、読んで見ようなんて思わなかっただろう。「痛い」のが嫌いな人にはお勧めできません。 スプリットタン?知ってるよ〜。青田赤道(「花の応援団」)も釣りバカの 浜崎伝助も(ときどき)そうだったし、ほとんどの政治家はそうだよ〜と私は答えるのであるが、これは二枚舌である。 |