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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
| 2004010001 | ヨースタイン・ゴルデル | ソフィーの世界〜哲学者からの不思議な手紙 | 1991 | ノルウェー | 日本放送出版協会 |
評者:発起人 評価:9 読了日:2004/01/09 公開日:2004/01/09
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哲学とファンタジーの見事な共存−「融合」とまではいかないが(簡単に融合するものでもないが)
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ノルウェーの作家、ヨースタイン・ゴルデル(1952-)の”哲学ファンタジー”。全世界で1500万部を売り、日本語版も200万部を突破したそうである。 ノルウェーの”リレサン”(どこ?)に住む14歳の少女、ソフィー・アムンセンはある日不思議な手紙を受け取る: 「あなたはだあれ?」 続いては 「世界はどこからきた?」 とだけ書かれた手紙。 哲学の根本的な問いだけの短い手紙、これはこのごくありふれた少女への「哲学講座」への招待状だった。 「講座」は最初は文章だけだったが、やがて差出人の「哲学者」アルベルトが姿を現し、ソフィーは過去の哲学者の思考の道筋を辿り始める。様々な機会をとらえて、趣向をこらしたアルベルトによる講座にソフィーはすっかり夢中になる。 講座は、ソクラテス以前の哲学者やプラトン、アリストテレスからサルトルなど現代の哲学者までの思考がほとんど網羅され、奇跡的とも言えるように簡潔にわかりやすく説明されている。(そんなに簡単に哲学がわかっていいのかという問題はたしかにあるが・・・) しかし「哲学講座」が進行すると同時に、もうひとりの少女、ヒルデと今はノルウェーを離れてレバノンにいるらしいヒルデの父親の存在がソフィーの世界に入り混じり始める。ヒルデとその父とは?ソフィーと哲学者はどうなるのか? 面白くてためになるというのはこういう本のことを言うのかもしれない。哲学に関する記述が成功しているのか失敗しているのか哲学の知識が欠如している−というか哲学的思考法が欠如している私には判断はつきかねるが、この気宇壮大な試みには敬意を表する。 「ファンタジー」のほうは、うーん、過去にも現代にも珍しく無い仕掛だが「哲学史」と組んでいるだけあって説得力がある。 東に笠井潔があれば、西にゴルデルありという感じか?でも明るく哲学、という点ではゴルデルに軍配有り。 中高生だけでは無く、中高年も是非読んでみよう! さて今年も読書の航海に出るぞー! |