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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
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2003110011 |
村上春樹 | 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド | 1985 | 日本 | 新潮文庫 |
評者:へっぽこ 評価:7 読了日:2003/11 公開日:2003/11/28
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「心がそこにあれば、どこに行っても失うものは何もない」下巻p253ページ
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話題の作家、村上春樹の作品の一つで、「ノルウェイの森」の次に人気があるのがこの作品だという。 世界の終わりとハードボイルドワンダーランドという二つの世界の物語が同時に進行し、最後に一つになる。完成度の高い作品。 読んでみての感想は何か物足りない感じがするということだ。作者の文章は流れが良いが、迫力が足りないと思う。良く言えば、まるで風のような文章を書く。 村上春樹は独特の比喩を使う。この作品にもいろいろな比喩が登場する。たとえばレンタ・カー事務所の女の子のボブ・ディランに関する比喩だ。 このような独特な比喩は村上春樹が出来るだけ確実に自分の感じたことを表そうとしている現われだと思う。彼も言うように自分の言いたいことを言葉に表すのはとても難しいことなのだ。好きになれるかなれないかで、だいぶ印象が変わるだろうけど。 村上春樹の長編は結末が意外なものが多いけれど、この作品もそうだ。あのラストには自分から逃げないという、覚悟のようなものが感じられた。人は自分から逃げることは出来ないのだ。一言で言ってしまうと平凡なことだが、大事なことだ。 |