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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
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2003080003 |
池波正太郎 | 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安 | 1973 | 日本 | 講談社文庫 |
評者:発起人 評価:6 読了日:2003/08/10 公開日:2003/08/10
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ご存知仕掛人シリーズの第一弾!
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鬼平シリーズや、剣客商売シリーズでも名高い、池波正太郎の仕掛人・藤枝梅安シリーズの第一作目が本書。「おんなごろし」、「殺しの四人」、「秋風二人旅」、「後は知らない」、「梅安晦日蕎麦」の5連作短編が収録されている。すでに単行本刊行から30周年になるが、むしろTVや映画の「必殺シリーズ」の原作としてのほうが有名かもしれない。 時は寛永十一年(1634年?)、江戸・品川台町に住む鍼医者・藤枝梅安は、裏の世界では金で殺しを請け負う仕掛人である。依頼人(<起り>と呼ばれる)から殺しの依頼を受ける元締<蔓>は殺し屋<仕掛人>を選び、普通は起りからの依頼料を山分けする仕組みになっている。金で請け負う殺しではあるが、この起り−蔓−仕掛人の三者には信頼関係が築かれている必要がある。同じ仕掛人の彦次郎は表向きは楊子つくりを稼業にしているが、梅安と心を許せる間柄であり、本作でも協力して殺しの仕事をする間柄である。 梅安と彦次郎は、金で殺しを請け負う仕掛人ではあるが、誰でも殺すというわけではなく、「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ・・・」(p159)だけを殺すという「倫理的」なルールを持って行動している。したがって、<起り>からの依頼自体が、あるいは間に立つ<蔓>が私的利益追求のために仕掛人を使う場合、梅安と彦次郎は悩むのである。この葛藤自体がこの小説に陰影を与え、おもしろくしているひとつの要素だと思う。 もちろん、悪人を消していく爽快感、延髄に鍼を刺して殺すという殺し方(もちろんほかにもいろいろな殺し方をする)、梅安や彦次郎が作って食べる「男の料理」(おいしそう!)、梅安などが出会う女たちそしてしだいに明らかになっていく梅安、彦次郎の過去などさすが池波正太郎、読者を飽きさせない。 他方で、うーん、スカッとするだけでいいのかなあという迷いもあり、シリーズものをこれ以上抱え込むのもつらいなあという気持ちもあり、また矛盾するようだが第一作目はまだまだ登場人物紹介的なのであとになるともっとおもしろくなるのかなあという期待?もあって、6点!! さて、本作で梅安と彦次郎は何人殺したでしょう?? |