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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
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2003070006 |
アガサ・クリスティー | 五匹の子豚 | 1942 | イギリス | ハヤカワ・ミステリ文庫 |
評者:発起人 評価:8 読了日:2003/07/20 公開日:2003/07/20
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一番目の子豚はわらで、二番目の子豚は木で、三番目の子豚はレンガで家を作りました・・・?
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ご存知名探偵エルキュール・ポワロのもとにカーラ・ルマルションと名乗る「まだ二十を少し過ぎたばかりの背の高いすっきりした若い婦人」(p11)が訪れる。自分の母(カロリン・クレイル)が高名な画家であった父(アミアス・クレイル)を毒殺したとされ、公判でもそのように決着した16年前の事件の再捜査を依頼するためである。カロリンは有罪判決後1年で病死している。カーラはカナダにある親戚の家へ預けられ立派に成長したが、成人したときに開封された母カロリンの遺言・手紙を見て事件のことと母の無実を確信したのである。 ポワロは事件当時の検事・弁護士・警察官に直接インタビューし、さらに殺人が行われた当時クレイル家にいた5人の関係者にも面会し、事件当時の状況を可能な限り思い出して文章にして見せて欲しいと依頼する。この5人の関係者−フィリップとメレディスのブレイク兄弟、エルサ・グレヤー、セシリア・ウィリアムズそしてアンジェラ・ウォレン−が「マザー・グース」にある「五匹の子豚」に擬えられた容疑者ということになる。(もちろん三匹の子豚では無い) 5人からの手紙で手がかりはすべて与えられ、最後にこの事件の場所に一同が会しての謎解きということになるが・・・。ポワロの推理は心理学的手法を駆使したと本人が言うものであって、5人の容疑者それぞれに論理的にはほぼ同等の犯行のチャンスや動機は与えられている。また実はカロリンがアミアスを毒殺したという判決が正しかったのかもしれないし、カロリンが公判で主張したようにアミアスの自殺という可能性もある。しかしやはり最後には論理的な解決が与えられることは言うまでもない。 第二次世界大戦の真っ最中に、戦争とはまったく関係の無い、古典的推理劇が書かれ読まれていたなんて、大英帝国の懐の深さを感じますね。(米国のクイーンもそうですが・・・) さて、四番目の子豚は鉄筋コンクリートの家を建て、五番目の子豚はSECOMと契約しました・・・ |