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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
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2003050019 |
鮎川哲也 |
黒いトランク 鬼貫警部事件簿 | 1956 | 日本 | 光文社文庫 |
評者:発起人 評価:5 読了日:2003/05/26 公開日:2003/05/27
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懺悔の値打ちはあるっ!本格派の大御所の実質デビュー作。
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えー、はじめに懺悔を!私、発起人、私はやはり本格派なのかもしれない、などと大層なことを宮部みゆき 『理由』の感想でほざいてしまいました!いやー、ほんとうの本格ってこんなに頭を使って読まなきゃいけないものだったんですね。 昨年他界された本格界の大御所、鮎川哲也先生の実質的デビュー作である本書、東京・汐留駅(今やシオサイトなんてのができちゃいましたが)に到着した死体入りの黒いトランクをめぐる謎を鬼貫(おにつら)警部が試行錯誤を繰り返しながら、あくまでも精緻なパズルを解くように解き明かしていきます。 私が読んだ光文社文庫版では解説で本書の謎が詳細なチャートになっていますが、こうして図でも描いていかないと筋がよくわからなくなってきます。やっぱり本格推理小説は知識人のゲームなんですね。私なんかは「いちばん怪しくないやつが犯人!」とか最初から決めうちで読んじゃいますが、この作品はそんな軽佻浮薄な読者には歯が立ちませんでした、ハイ! 「ふーん、クロイト・ランクの何ていう小説読んでるの?」 「だから、黒いトランク!」 「だから、ランクの何ていう作品??」 「・・・・」 などとボケをかましてしまったことをわが妻に、また本ウェブサイトを訪れてくださった皆様にも「本格派」僭称を再度お詫びし、もうしばらく心のゆとりができたときにでも再読吟味させていただくことといたします。 |