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感想文番号 |
著者 | 書名 | 刊行年 | 刊行国 | 出版社 |
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2003050006 |
司馬遼太郎 |
燃えよ剣 |
1964 | 日本 | 新潮文庫 |
評者:発起人 評価:7 読了日:2003/04/22 公開日:2003/05/19
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判官びいきの日本人にピッタリ?
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新撰組のリーダー、土方歳三を主人公とした作品。もちろん、近藤勇や沖田総司をはじめこの幕末→維新の激動期を生き抜いた群像も登場する。 正直言って歴史に(も)疎い私には史実とこの小説が合致しているのかいないのかということはわからないし、合致していればいい小説だと言いたいわけではもちろん、無い。 この小説では、土方歳三は政治一般に反発を覚える天才的剣客、軍事組織の組織者として描かれている。実際そうだったのかもしれないが、私にはそこがおもしろくないところだ。軍事・政治・経済に全般的なデザインやビジョンを持っていた人物のぶつかり合いを読みたいと思うのだが、そうした素材を新撰組に求めるのは無理なのかもしれない。 しかし、ある対象に忠誠を誓い、そのために論理や政治はどうあれ立場上最後まで戦い滅びていくという人たちに美しさを感じるのは私も含めた日本人に広く共有されているように思われる。これは、源義経、楠正成、豊臣家、忠臣蔵、西郷隆盛から特攻隊 、阪神タイガースにいたるまで共通している。日本人は負けるのが好きなのだろうか?これがいわゆる判官びいきというヤツなのだろうか?「滅びの美学」なのだろうか? このような心性は負け犬の遠吠えやル・サンチマンに通じる唾棄すべきものなのか、それともこうした感情こそが日本人が世界に誇れる「やさしさ」なのだろうか? 本の紹介からどんどん離れてしまいましたが、しばらく司馬遼太郎を読んでみようと思います。 |