感想文番号

著者 書名 刊行年 刊行国 出版社

2003050004

パトリシア・コーンウェル

真犯人

1993 アメリカ 講談社文庫

評者:発起人    評価:7    読了日:2003/04/13    公開日:2003/05/19

ミステリーの居場所はどこにある?

 

 ご存知、女性『検屍官』(第1作邦題)ケイ・スカーペッタを主人公とするシリーズ第4作。

 ミステリーだから詳しいプロットははぶかせてもらいますが、『証拠死体』(第2作)や犯行現場に残された『遺留品』(第3作)の科学的分析から犯人を推理する、コンピュータ・ネットワークが事件解決に大きく影響する(本作でもUNIXがどーとかこーとかいってます)など最新テクノロジーの犯罪捜査への応用、残虐な殺害方法と異常な犯人(本作も原題は"CRUEL & UNUSUAL"ですから直訳すれば「残虐かつ異常」とでもなるのでしょうか)、スカーペッタ自身が餌食にされそうになるサスペンス、それからおなじみの相棒たちとの愛情・友情・葛藤・・・といったところは共通しているように思われます。

 しかし何ですなぁ、明智君!こんなに科学捜査が進展してはミステリーはどうなるんでしょうなあ?この小説はもう10年前に出てますぞ!「アンチ・ミステリ」とか「メタ・ミステリ」とか「叙述トリック」に行くか、あるいは「時代ミステリ」に逃げるか、お互い住みにくい世の中になってきましたなぁ!ねえ、金田一君!

 本作はイギリスのCWA、アメリカのMWAのそれぞれの大賞を受賞したそうです。

 うーん、それにしてもこのシリーズの表紙のモデルは内容とどーいう関係にあるのだろう?


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