百年のゴタク − 発起人の日記 62 (2008年5月)

2008/05/13更新

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5月13日(火) 上橋菜穂子

 阪神は広島に3-9で大敗、24勝12敗1分。金本がプロ野球史上15人目の(日米通算で400本塁打を打っている松井秀喜はのぞく)通算400号本塁打を達成した。2位中日とのゲーム差は2.5と変わらず。

 さて中国四川大地震の犠牲者は増え続け、これまでに約1万2千人の死亡が確認されている。それ以上の人々が生き埋めになっているとの報道もあり、迅速な救出活動、負傷者の治療、ライフラインの復活が言うまでもなく必要だ。これまでのところ中国政府は外国からの支援金・物資は受け取るが、救援部隊は交通網が遮断されて現地に入れないとしている。

 さて今日の未読本は上橋菜穂子(うえはし・なほこ、1962-)の『獣の奏者 T闘蛇編』、『獣の奏者 U王獣編』(講談社、2006)。著者はオーストラリアの先住民アポリジニを研究する文化人類学者でもある。児童文学作品やファンタジーを多数発表している・・・らしい。私はこの本しか持っていない、また他の本も読んだことはない。帯には「ファンタジー嫌いの人にこそ読んで欲しい!」という北上次郎の推薦の言葉が印刷されている。


5月12日(月) 竹田青嗣

 今日からは5日間のフル出勤で大型連休中の週休4日体制に慣れた身にはこたえる。

 中国四川省で大地震があった。マグニチュードはM7.8。中国政府によるとこれまでに107人の死亡が確認されたが、さらに被害は拡大する見込み。直接の関係はないが、軍政下のミャンマーを襲ったサイクロンによる死者・行方不明者は国連推計によれば10万人だという。政治的独裁が地震や嵐を呼ぶわけではないが、政治的独裁による貧困やインフラの未整備、外国との報道・交流制限のため被害がより拡大することはある。中国の大地震はどうだろうか。

 さて今日の未読本は竹田青嗣(たけだ・せいじ、1947-) 『ニーチェ入門』(ちくま新書、1994)。ん?この人は明治学院大教授かと思っていたらいつのまにか早稲田大教授に転籍していたんですね。今までに読んだのは『意味とエロス』(ちくま学芸文庫←作品社、1986)、『現代思想の冒険』(ちくま学芸文庫←毎日新聞社、1987)、『世界という背理』(講談社学術文庫←河出書房新社、1988)、『現代批評の遠近法』(講談社学術文庫←河出書房新社『夢の外部』、1989)、『自分を知るための哲学入門』(ちくま学芸文庫←筑摩書房、1990)、『エロスの世界像』(講談社学術文庫←三省堂、1993)。未読所蔵本は『現象学入門』(NHKブックス、1989)、『プラトン入門』(ちくま新書、1999)、『現象学は〈思考の原理〉である』(ちくま新書、2004)、あっ、『人間的自由の条件−ヘーゲルとポストモダン思想』(講談社、2004)などというハードカバーも発見!


5月11日(日) 宮本輝

 阪神は横浜を3-1で下し、24勝11敗1分、2位中日とのゲーム差は2.5。

 日曜日は今年はめずらしくNHK大河ドラマ「圧姫」、いや「篤姫」を見ているが、原作である宮尾登美子(1926-) 『点勝因』、いや『天璋院篤姫』(講談社文庫←講談社、1984)は読んでいない。読んでおけばよかったかなとも思うが、「読んだら見るな、見るなら読むな」というのが正しいのである。

 今日の未読本は宮本輝(みやもと・てる、1947-)の『星々の悲しみ』(文春文庫←文藝春秋、1981)。この作家の作品もこのサイトを開いてから一冊も読んでいない。それ以前には 芥川賞受賞作『螢川』(角川文庫←筑摩書房、1978)、『幻の光』(新潮文庫←新潮社、1979)、『ドナウの旅人』(新潮文庫←朝日新聞社、1985)、『夢見通りの人々』(新潮文庫←新潮社、1986)を読んだ。他に未読本となっているのは『道頓堀川』(新潮文庫←筑摩書房、1981)、『錦繡』(新潮文庫←新潮社、1982)、『流転の海 第一部』(新潮文庫←福武書店、1984)、『優駿』(新潮文庫←新潮社、1986)、『五千回の生死』(新潮文庫←新潮社、1987)、『地の星 流転の海 第二部』(新潮文庫←新潮社、1992)。


5月10日(土) 猪瀬直樹

 阪神−横浜戦は雨で中止、しかし2位中日が敗れたためゲーム差は1.5。

 東京地方も雨で気温も上がらず薄ら寒い一日だった。私はこのところ就寝本ガブリエル・ガルシア=マルケス 『百年の孤独』(鼓直訳、新潮社、1967)が就寝本の役割を果たさず寝不足気味である。今日は睡眠補給日として「朝」は11時ごろ起床、昼は3時ごろから3時間も昼寝、合間にキラン・デサイ 『喪失の響き』(谷崎由依訳、早川書房、2006)を読んだ。

 今日の未読本紹介は猪瀬直樹(いのせ・なおき、1946-)の『こころの王国 菊池寛と文藝春秋の誕生』(文春文庫←文藝春秋、2004)。著者は道路公団民営化のときに不機嫌な顔でテレビに登場していたのを覚えている。その後もテレビにはよく出ているが、昨年には東京都副知事に就任。東京都民は石原慎太郎−猪瀬直樹という文人コンビを戴くこととなった。さて、この本は5月17日全国公開予定の映画「丘を越えて」(監督:高橋伴明、出演:西田敏行、西島秀俊、池脇千鶴など)の原作なので買った。しかし、もう映画公開まで1週間、未読本になる可能性は五分五分というところか。


5月9日(金) 中村哲

 阪神は横浜に2-6で破れ、23勝11敗1分で2位中日とのゲーム差は1となった!

 通勤本はキラン・デサイ 『喪失の響き』(谷崎由依訳、早川書房、2006)、就寝本はガブリエル・ガルシア=マルケス 『百年の孤独』(鼓直訳、新潮社、1967)という現代世界文学路線で突っ走っていると本を読んでいてもなかなかエネルギーを消費する。

 今日届いた(当然)未読本は、中村哲(なかむら・てつ、1946-)の『医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む』(石風社、2007)。著者は1984年からパキスタンやアフガニスタンで診療活動や難民のための事業を続けているという見上げた人である。他にも著書はあるようだが、私が買ったのはこの本がはじめて。


5月7日(水) ホルヘ・ルイス・ボルヘス

 阪神は巨人を5-4で破り、23勝9敗1分で2位中日とのゲーム差は変わらず3。

 中国の子均等、いや胡錦濤国家主席が来日している。パンダ貸し出しを約束したそうでよかったよかった、いやそんなこと言ってる場合ではないだろうとも思う。

 私はジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、1930)を読み終わり、キラン・デサイ(1971-)の『喪失の響き』(谷崎由依訳、早川書房、2006)に挑戦している。

 今日の未読本はアルゼンチンの作家・詩人・評論家ホルヘ・ルイス・ボルヘス(1899-1986)の『夢の本』(堀内研二訳、国書刊行会、1976)。この本は古今東西の物語から取った113篇を集めた「アンソロジー」である。読んでいないので断言はできないが、アンソロジーで何かを創り出しているのだと思われる。私が今まで読んだのは『永遠の歴史』(土岐恒二訳、ちくま学芸文庫、1936)、『伝奇集/エル・アレフ/汚辱の世界史 ラテンアメリカの文学 1』(篠田一士訳、集英社、『伝奇集』は1944)、『砂の本』(篠田一士訳、集英社文庫、1975)。この作家についてだけではないが、内容はほとんど忘れているのだが、奇妙で魅力的な作風は印象に残っていて、また読んでみたいとは思っている。


5月6日(火) スティーヴン・キング

 阪神は巨人を8-4で下し、22勝9敗1分。2位中日との差は3ゲーム。

 連休最後の日、私はジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、1930)はほぼ読了、次は何を読もうか迷っている。枕頭の書はガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』(鼓直訳、新潮社、1967)。

 さて今日ご紹介の未読本はスティーヴン・キング(Stephen King, 1947-)の『セル』(白石朗訳、新潮文庫、2006)。読んでないから断言はできないがここでいうセルとはcell、ケータイのこと。思えばこのサイトを公開してほぼ5年、この大ベストセラー作家の作品は1冊も読んでいない。既読の55冊のほかに未読所蔵本は次のとおり:

『ザ・スタンド』(深町眞理子訳、文春文庫、1978)、『ダーク・タワーT −ガンスリンガー−』(風間賢二訳、新潮文庫、1982)、『人狼の四季』(風間賢二訳、学研M文庫、1983)、『ダーク・タワーU −運命の三人−』(風間賢二訳、新潮文庫、1987)、『ダーク・タワーV −荒地−』(風間賢二訳、新潮文庫、1991)、『ジェラルドのゲーム』(二宮磬訳、文春文庫、1992)、『ドランのキャデラック』(小尾芙佐他訳、文春文庫、1993)、『いかしたバンドのいる街で』(白石朗他訳、文春文庫、1993)、『メイプル・ストリートの家』(永井淳他訳、文春文庫、1993)、『ブルックリンの八月』(吉野美恵子他訳、1993)、『ダーク・タワーW −魔道師と水晶球−』(風間賢二訳、新潮文庫、1997)、『骨の袋』(白石朗訳、新潮文庫、1998)、『アトランティスのこころ』(白石朗訳、新潮文庫、1999)、『トム・ゴードンに恋した少女』(池田真紀子訳、新潮文庫、1999)、『ドリームキャッチャー』(白石朗訳、新潮文庫、2001)、『ブラック・ハウス』(ピーター・ストラウブとの共著、矢野浩三郎訳、新潮文庫、2001)、『第四解剖室』(白石朗他訳、2002)、『幸運の25セント硬貨』(浅倉久志他訳、2002)、『回想のビュイック8』(白石朗訳、新潮文庫、2002)、『ダーク・タワーX −カーラの狼−』(風間賢二訳、新潮文庫、2003)、『ダーク・タワーY −スザンナの歌−』(風間賢二訳、新潮文庫、2004)、『ダーク・タワーZ −暗黒の塔−』(風間賢二訳、新潮文庫、2004)・・・ふう。『セル』を含めて、44冊!


5月4日(日) J. M. クッツェー

 阪神は2位中日に2-3で破れ、20勝9敗1分、ゲーム差は1.5となった。

 井上ひさし(1934-)らが呼びかけ人となって「9条世界会議」というイベントが幕張メッセで開催され主催者によると3千人以上が会場に入れない盛況だという。私のようにブツブツ言ってるだけではない人たちがたくさんいることを知って希望を持った。

 さて私はついに寝る前に読んでいたガブリエル・ガルシア=マルケスの『悪い時 他9篇』(高見英一・桑名一博・内田吉彦・木村榮一・安藤哲行訳、新潮社、1962)を読破、次は『百年の孤独』(鼓直訳、新潮社、1967)を再読することにした。

 今日のお蔵入り候補本はJ. M. クッツェー(J. M. Coetzee, 1940-)の『夷狄を待ちながら』(土岐恒二訳、集英社文庫、1980)である。南アフリカの作家で2003年度のノーベル文学賞受賞者。他に『恥辱』(鴻巣友季子訳、早川書房、1999)、『マイケル・K』(くぼたのぞみ訳、ちくま文庫、1983)で物価ー、いやブッカー賞を2度受賞している。私が所蔵しているのは以上3冊。自慢じゃないがすべて未読である。


5月3日(土) キラン・デサイ

 阪神は2位中日を9-1で破り、20勝8敗1分、ゲーム差を2.5とした。

 今日は61回目の憲法記念日。改憲派の勢いや改憲賛成の世論が昨年に比べて後退したように見える。しかし憲法の実効状況ははなはだお寒い状態である。特にこの1年で目立つのは表現・言論・集会の自由などの後退である。などということを考えながらジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、1930)を読んでいる。いや逆か。フロイトを読みながらときどきこの国の民主主義の状況について考えている。いや考えているというか単に嘆いているだけであるからこれはストレスがたまるばかりである。

 というわけで「ごくせん」を見て憂さを晴らす。今回のシリーズではロケに私もおなじみの立川あたりが使われているので、内容はともかく見ていて楽しいのである。

 さて今日の未読本紹介は、昨日届いたばかりで未読なのは当たり前だが、キラン・デサイ(Kiran Desai、1971-)の物価ー、いやブッカー賞受賞作『喪失の響き』(谷崎由依訳、早川書房、2006)である。なにしろ物価ー、いやブッカー賞と言えば、英語圏でもっとも権威のある文学賞である。それを第二作目の本書で35歳のときに取って女性としては最年少記録更新だという。作者はインド生まれ、イギリスを経てアメリカへ移住、母アニタ・デサイも著名な作家だそうで、アニタは過去3度ブッカー賞候補になったがはたせていない。またこの作品は全米批評家協会賞も受賞している。


5月2日(金) 伊坂幸太郎

 今日はセリーグの試合はなく、やすらかな1日を過ごせたのである。

 複数の報道機関の世論調査で福田内閣の支持率は2割前後にまで落ち込んだ。末期症状であるが、だからと言って福田内閣が解散総選挙を行うことは残念だが考えにくい。その前に内閣総辞職、新しい「顔」で人気の「瞬間最大視聴率」を狙って解散ということになるのか。あるいは選挙を経ないでの政界再編成か。有権者の政治的知見・知識も急速に低下していきていると思うので、政権交代へ一直線というわけにはいかないだろう。

 さて、今日の未読本紹介は伊坂幸太郎(いさか・こうたろう、1971-)の『ゴールデンスランバー』(新潮社、2007)である。私は題名にひかれて出たときすぐに買ったのである。

♪ゴーデンスランバズフィーヨライ♪

♪スマーイザウェイキュウェニュライズ♪

のあのビートルズの名曲と同じ題名というか、そこから取ったのである、多分。村上春樹の『ノルウェイの森』(講談社文庫←講談社、1987)と同じ(手口)である、多分。

 そのせいもあってかこの小説は2008年本屋大賞を受賞した。私は伊坂幸太郎作品は『重力ピエロ』(新潮社、2003)しか読んだことがない。ほかに『陽気なギャングが地球を回す』(祥伝社文庫←祥伝社ノン・ノベル、2003)、『死神の精度』(文藝春秋、2005)、『魔王』(講談社、2005)を本の山から発見!


5月1日(木) 川上弘美

  阪神はヤクルトに敗れ、19勝8敗1分。2位中日とのゲーム差は1.5。

 ガソリン暫定税率法案が昨日衆議院で再議決され本日から多くのガソリンスタンドで再び値上げ。昨日とはうって変わって閑古鳥が鳴いているという。道路は多くの地方にとって税金投入による票の買取システムである。税金投入による官僚機構肥大化のシステムである。きわめて効率の悪い税の地方への分配システムであり、与党政治家の権力を強化するシステムである。

 あさのあつこ 『バッテリーW』(角川文庫←教育画劇、2001)を読み終えた私はジークムント・フロイト 『幻想の未来/文化への不満』(中山元訳、光文社古典新訳文庫、1930)を読み始めた。

  今日の未読本は、川上弘美(かわかみ・ひろみ、1958-)の『椰子・椰子』(新潮文庫←小学館、1998)。芥川賞受賞作『蛇を踏む』(文春文庫←文藝春秋、1996)を読んだあと長いブランクを経て『いとしい』(幻冬舎文庫←幻冬舎、1997)を読んだのがほぼ半年前。ほかに『物語が、始まる』(中公文庫←中央公論社、1996)、『センセイの鞄』(文春文庫←平凡社、2001)、『龍宮』(文春文庫←文藝春秋、2002)も集めている。


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