蒟蒻物語 − 発起人の日記 49 (2007年4月)
4月28日(土) 連休1日目
世間は連休で私も休みであるが休みの日は本を読んで寝ることしかしないので、本を読む時間と寝る時間が増えるだけである。しかし今日は目が覚めたのは午後1時を過ぎていたので半休という感じである。山口雅也 『13人目の探偵士』(1993、講談社文庫)は読了。暫時中断していた池上俊一 『魔女と聖女』(1992、講談社現代新書)に戻る。
4月27日(金) 連休モードに突入
今日は仕事で大阪へ行ってきた。帰りの新幹線は相変わらず靴をぬぎビールを飲んだり居眠りをしたりしているサラリーマン中心である。(私は靴はぬがないが・・・)
ところが東京駅に到着するとそこはもう連休ムードが入り込み家族連れが目立ち、サラリーマン、OLも会社帰りと会社からどこかへ直行で出かける組が入り乱れている。いってらっしゃい!私はごろ寝の連休のために家へ向かい、読書を続けるのである。
4月26日(木) もちろん読書
池上俊一 『魔女と聖女』(1992、講談社現代新書)を読み終わっていないのに、山口雅也 『13人目の探偵士』(1993、講談社文庫)も読み始めた。明日は大阪へ出張なので新幹線の中でどちらかは読み終えたい。
中央公論新社創業120年記念出版と銘打って刊行開始された『哲学の歴史』全12巻プラス別巻の第1回配本は飯田隆責任編集『第11巻 論理・数学・言語 【20世紀】』である。先週さっそく買い求めたが、これは難しそうだな。また本の山の峰となるのか。
4月23日(月) 静かな街
統一地方選挙も終わり、私は無事京極夏彦 『今昔続百鬼−雲』(2001、講談社文庫)と佐藤友哉(さとう・ゆうや、1980-)の『1000の小説とバックベアード』(2007、新潮社)を読了。
次は池上俊一 『魔女と聖女』(1992、講談社現代新書)と京極夏彦 『覘き小平次』(2002、C-NOVELS)の組み合わせ。
4月20日(金) 勉強会
今日は恒例の社長勉強会。とは言っても社長が集まって勉強するわけではなく、社長を囲んで「勉強」をし、飲むわけである。今日のテーマはいつになく高尚にアダム・スミスで始まったが最後にはほとんどセクハラ(女性は参加していなかったからそう言えるかどうかは別にして)で終わった。疲れた。これではアダム・スミスが泣くというものである。
そんな中、私は藤沢周平 『暗殺の年輪』(1973、文春文庫)を読了、佐藤友哉(さとう・ゆうや、1980-)の『1000の小説とバックベアード』(2007、新潮社)なる作品を読み始めた。
4月19日(木) 集中力の欠如
どういう訳か肩が痛い。集中力が欠如し、通勤時の読書も藤沢周平 『暗殺の年輪』(1973、文春文庫)のせいではないが集中できない。当然仕事にもである。寝る前に京極夏彦 『今昔続百鬼−雲』(2001、講談社文庫)を読んでいるときだけがすべてを忘れて没頭できるひとときである。
最近読んでいるのは小説ばかりで教養もの新書などもご無沙汰である。せめて原田敬一の『日清・日露戦争 シリーズ日本近現代史B』(2007、岩波新書)は読まなければとは思うが、なかなか触手が伸びない。連休に持ち越しか。
4月18日(水) 長崎市長死去
伊藤長崎市長は本日未明亡くなった。容疑者は市に恨みがあったなどと供述をしているようで政治的背景はないと(予想されたことだが)報道されている。
しかし、この事件は核兵器廃絶を訴えてきた市長や運動を続けてきた人たちに対する侮辱である。長崎で広島で殺された人たちを二度殺す行為である。暴力が世界を覆い始めていることの反映である。自由と平和が力を失いつつあることの象徴的事件である。私はそう感じた。
4月17日(火) 長崎市長が銃撃される=暴力が日本列島に影を落とす
伊藤長崎市長が銃撃された。心肺停止状態だという。撃った男は逮捕されたが山口組系暴力団員だという。長崎市では1990年に当時の本島市長が右翼に銃撃され重症を負った事件があった。このとき犯人は前市長の、昭和天皇に戦争責任があると思うという発言に反発して犯行に及んだとされている。
今回の事件の動機はまだ不明であるが、このような言論へのテロは背後関係を含めて徹底的な捜査が必要である。でも背後関係まで捜査が到達することはまれである、いやほとんど100%無いと言っていい。
危機に瀕しているのは言論の自由である。民主主義である。平和である。私はそんなものいらないというわけにはいかない。
米国のヴァージニア工科大では銃乱射事件があり32人が犠牲になった。犯人は自殺したという。
イラクでは毎日のように自爆テロや戦闘で犠牲者が出ている。
4月16日(月) どうして時代小説へ移るのか
今日は午前中は会社にいて、午後は渋谷でseminar、その後竹橋で講演会とその後のパーティに出席。月曜日から疲れた。午後から降り始めた雨が今もやまない。
通勤時間にそして合間をぬって藤沢周平の『暗殺の年輪』(1973、文春文庫)を読む。藤沢周平は私の知る限り最初から時代小説を書いていた。池波正太郎もそうである。司馬遼太郎の場合は時代小説というのか歴史小説というのかよくわからないが現代を舞台にした小説は書いていない。いっぽう浅田次郎や北方謙三などは当初は現代小説から出発して途中から時代・歴史小説を書き始めた。だから悪いというわけではないが、最初は時代・歴史小説でデビューしてあとで現代小説に移ったという作家は少ないように思う。どうしてだろう?私は小説家ではないのでわからないが、何か秘密があるに違いない。
4月15日(日) 統一地方選後半戦/地震のときに持って逃げる一冊
読書にとって最大の敵、統一地方選挙後半戦がスタートした。私が住んでいるこの地方でも市議選があり狭い市中を数十人の候補者や政党の宣伝カーが走り回っている。私としては冬にコマーシャルソングを流しながら灯油を売りに来る車でも集中力が途切れるのである。その何十倍もの数でしかも一日中走り回り、名前を連呼し、すれ違うライバルにエールを送る偽善者たちの中ではがまんも限界に達するのである・・・とここまで書いてきて強烈なデジャヴに襲われた。四年前の4月24日にも同じネタで日記を書いている。その間、選挙も私も進歩・改善が見られないということか。いや選挙はともあれ、私は四年前の日記のほうがまだまともでおもしろいことを書いているような気がするぞ。
話題を変えよう。
三重県中部を震源とする地震があったようだ。私は今日は一度もテレビのニュースを見なかったので、どんな様子なのかよくわからないが、被害にあった人たちは大変だね。しかし地震がおきてどこかへ避難しなければならなくなったらどんな本を持っていけばいいのだろうか。地震のときに持って逃げる一冊の本!これは私の場合、常に今読んでいる本だから、トマス・ハリスの『ハンニバル・ライジング』(2006、新潮文庫)のあとは藤沢周平の『暗殺の年輪』(1973、文春文庫)である。
4月13日(金) 国民投票法案/阪神タイガース/眠い
13日の金曜日−何かが起こる!
国民投票法案は与党側の賛成多数により衆議院で可決された。
阪神はまさかの横浜に4対6で負けた。しかも9回裏攻撃中降雨コールド!ツーアウトだがランナーを三塁に置いてバッターは金本というところで雨が激しくなりそのまま試合は終わったのである!
私はなぜか激しく眠い。このままパソコンの前で突っ伏して眠ってしまいそうである。というわけで寝る。
4月12日(木) 追悼ヴォネガット
米国の作家、カート・ヴォネガットが11日夜亡くなった。
先週ニューヨークの自宅で転倒し頭に負傷していたという。ドレスデン大爆撃を生きのびたこの作家が安全なはずの自宅でのけががもとで死んだのだ。
そういうものだ(So it goes.)。
1922年生まれで84歳。つい最近『スローターハウス 5』(1969、ハヤカワ文庫SF)を再読したばかりなのに・・・。残念だ。
そういうものだ(So it goes.)。
ところで新聞やネット上のニュースではボネガットという表記になっているところが多い。本ではヴォネガットとなっているのにどうしてそうなのだろう?表記の統一を意図してのことなのだろうが、なんだか厭な気分である。
4月11日(水) 国民投票法案/京極夏彦
今日は夕刻から小雨が降りだした。
いつの間にか国民投票法案なるものが衆議院で採決目前だという。憲法を改定するときに必要になる法律である。安倍政権は「憲法改正」、「戦後レジームからの脱却」を争点にして今夏の参院選を戦うと公言している。私としてはどちらも実現して欲しくない。
就寝前に読み続けている京極夏彦だが、最新作『前巷説百物語』が今月角川書店から出版され、直木賞受賞作『後巷説百物語』(2003、角川書店)は文庫化されるらしい。
今読んでいる『今昔続百鬼−雲』(2001、講談社文庫)のあとは『覘き小平 次』(2002、C-NOVELS BIBLIOTHEQUE)→『陰摩羅鬼の瑕』(2003、講談社文庫)→『豆腐小僧双六道中ふりだし』(2003、講談社)→『後巷説百物語』(2003、角川文庫)→『百器徒然袋−風』(2004、講談社ノベルス)→『妖怪大談議』(2005、角川書店)→『京極噺六儀集』(2005、ぴあ)→『邪魅の雫』(2006、講談社ノベルス)→『前巷説百物語』(2007、角川書店)という順番になる。あと数ヶ月は京極漬けである。
4月10日(火) 風前の灯火=自由
まあ別に書くこともないのだが、本の感想文がない日は日記をつけるという惰性から書いている。ときどきというかかなりの頻度でそう思うのだが、日本という国はまだ鎖国しているのではないか。Google Newsの英語版と日本語版で検索してぜんぜん違う結果が出てくることも多いのである。
もちろん逆の場合もあるのかもしれないが、日本で報道されないことが多すぎるような気がする。報道されても「不祥事」はあまりにもたくさんありすぎて覚えられない。怒りを持続するのも疲れる。怒っていても仕方がないというわけでそれなら「頼りになりそうな」人がいいかと石原知事を選んでしまうのである。
東京では学校の儀式で日の丸や君が代が使われ、起立しない教師が処分されている。「自由」という言葉がこんなにも軽くなってしまった。えーい、もう一度昔に戻りたいのか、勝手にしろっ!
4月9日(月) 都知事選で石原知事三選
昨日投開票が行われた統一地方選、私の住む東京地方では知事選しかなく、石原知事が三選された。かなりの程度予想されていたこととは言え、私としては残念な結果であった。
さて私はそんなこととは関わりなく、畠中恵の『しゃばけ』(2001、新潮文庫)を読了、トマス・ハリスの『ハンニバル・ライジング』(2006、新潮文庫)にとりかかった。
4月7日(土) 本屋行き
今日は定例の本屋行き。いつものように数冊購入。最近新刊書で触手を伸ばしたくなる本が少ない。私の好みが限られてきているせいか。新人作家や私にとっての新分野に挑戦する姿勢が薄れてきているのか。それとも出版される本が実際くだらないものが多いのか。時間をかけていろいろ見るのが楽しいという気持ちも無くなってきた。時間と駐車料金(隣の百貨店の駐車場に止めているので)を使って本屋へ行くのはやめてアマゾンで注文してポイントを貯めることにするか。
うう、しかしそれでは土日引きこもりが完成してしまう。
本屋ではかなりな歳のおじいさんが「○○XX(作家名)どこにある?」と通りがかった店員をいきなり呼び止めていた。店員は「私は別のお客さまに依頼されて本を探しておりますので、キャッシャーでお尋ねください。」などと返事をして去っていった。一冊しか本が出ていない作家や同じ出版社からしか出していない作家の場合は別にして本屋では○○XXと言ってもいろいろなところに分散して並べられている。このおじいさんの要求はそもそも無茶である。
しかしこういう場合、アマゾンなら作家別検索で一発で出てくるので便利である。別にアマゾンの宣伝をしているわけではないが、冷静に考えて見るとそうである。
本屋さんはたいへんだと思う。
「2007年本屋大賞」は佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』(講談社、2006)が受賞した。この本は今日も買わなかった。「いちばん!売りたい本」だそうだが私はこの賞にはかなり違和感を抱いている。なぜなら本屋で本を薦められた経験が無いからである。
作家のサイン会などのイベントはあるが、スーパーや百貨店などでいろいろ工夫を凝らして売っているのに比べて本屋さんはあくまでも静かである。また静かでなくては困るのである。うるさい本屋さんなどというのは静かなロックバンドのようなもので、あってはならないのである。ん?結果的に本屋大賞という企画を擁護するようなことになっているか。まあ私としてはおもしろい本を読みたい(集めたい)ときに適正な価格で提供してくれるところがいいのである。
4月6日(金) 眠い
今日は眠いのでもう寝ることにするとは言っても、すでに7日の午前0:30。アップロードも明日かな?松坂のデビュー戦は10奪三振、1失点で勝利投手に。
4月5日(木) 天気の話題でお茶を濁す
このところ東京地方は朝晩が寒い。昨日は夕方、雷雨があり雪まで降った。今日は晴れていたが朝はやっぱり寒い。帰宅時も寒い。天気のことぐらいしか書くことがないのである。
レッドソックスの松坂が日本時間の明日早朝大リーグ初登板となるようだ。カンサスシティでの試合でかなり寒そうである。
本は五味川純平 『孤独の賭け』(1963、幻冬舎文庫)と京極夏彦 『ルー=ガルー 忌避すべき狼』(2001、徳間書店)を無事読了。現在は畠中恵(はたけなか・めぐみ、1959-)の『しゃばけ』(2001、新潮文庫)と京極夏彦の『今昔続百鬼−雲』(2001、講談社文庫)の組み合わせである。
4月2日(月) 「美しい国」?やめてくれ!
官邸が有識者による「美しい国づくり」企画会議なるものを作るという。国民運動として盛り上げるそうである。私は興味も関心もなく、かといって首相の著書を読むほど暇でもないのでよく知らないがそんなものを勝手に国民運動なんぞにしてもらっては困るのである。
時の政権にすり寄る「有識者」たちにろくなことができるわけもなく、結局官僚のお膳立てに乗るだけの会議になるのは目に見えている。
4月1日(日) 4月になりました
ついにこの日記コーナーも49ヶ月目に突入した。しかし どうも私の考えていること、やっていることは退歩を続けているような肝吸い、いや気もする。考えて見れば4年前に大学に入学した人は普通はもう卒業で明日からは新入社員ということになる。(日曜日から出社させている会社もあるようだが・・・)。4年前の3月に米英軍はイラク攻撃を始め、今や収拾のつかない状況になっている。
このサイトを始めたころと比較して読む本の数が減っている。寸暇を惜しんで読みかつ書かねばならぬ。しかしいろいろ人生雑用も多く、また私の読書スピードも特に速くない。感想文を書くのにも時間がかかる。当面は月8冊、年間100冊をめどに続けていきたい。
さて現在読書中は五味川純平(ごみかわ・じゅんぺい、1916-1995)の『孤独の賭け』(1963、幻冬舎文庫)。全三巻の下巻の半分ぐらいまできました。枕頭の書は京極夏彦の 『ルー=ガルー 忌避すべき狼』(2001、徳間書店)、こちらのほうも7割ぐらいまでは読みました。
それで今月の日記の題名はこのようになりました。