生雲丹握ってみろ − 発起人の日記 41 (2006年8月)

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8月31日(木) 次のテレビドラマ原作本

 8月最後の日。感傷に耽っている暇もなく時はただ過ぎ去るのみ。青少年諸君は夏休み読書感想文のネタ捜しにこのサイトに戻ってきてくれただろうか?この夏は特に読書感想文にふさわしい本をご紹介できなかったように思うが一冊一冊拡充していきたいのでご勘弁を。

 そろそろ秋から始まるドラマを狙って原作本を読んでいきたいが、いったいどんなドラマが始まるのかまったくリサーチ不足でお手上げ状態。というわけで少し調べてみた。

 NHKでは9月7日から(ってもうすぐじゃないか!)山本周五郎 『ちいさこべ』(1957?)をドラマ化し、5回連続放送予定。さらに北原亞以子『慶次郎縁側日記』のドラマ化第三シリーズが10月から10回連続。このシリーズは小説ではすでに10冊も刊行されている。桐野夏生『魂萌え!』(2005、毎日新聞社)も10月21日から3回連続予定か。

 ん?TBS系で10月から山田宗樹(やまだ・むねき、1965-) 『嫌われ松子の一生』(2003、幻冬舎文庫)原作の連ドラ?この本はわが本の山の中に埋もれているはず。発掘作業を開始しなければ・・・。

 ほかにもあるかも知れないが、もうおしまい。また今度。


8月30日(水) 夏の終わり

 8月も終わりに近づいてきた。私には大きな変化はなかったが、若いころには夏休みが終わっても変化のない自分を苛立たしく思ったものだ。しかし、今では変化のないことをむしろ安堵してみている自分がいる・・・なんて年寄りくさいことを書いていても仕方がない。

 読書の秋に向けて京極夏彦『絡新婦の理』(1996、講談社文庫←講談社ノベルス)で筋力アップだ!


8月29日(火) ジョンベネちゃん殺害容疑者はシロ

 ジョンベネ・ラムジーちゃん殺害容疑者としてタイから移送されたジョン・マーク・カー氏はDNA鑑定の結果シロ、起訴もされないということになった。一筋縄ではいかない事件である。

 さて私は昨日は休んで今日からはまた泥沼のような仕事に戻り、通勤時間と就寝前に本を読むという生活へ。京極夏彦『絡新婦の理』(1996、講談社文庫←講談社ノベルス)に取り組んでいる。今では分冊にもなっているようだが、私が所蔵しているのは1389ページにも及ぶ「分厚い文庫本大賞」確実のやつ。いくらカバーをしていてもこれは京極夏彦だなとわかる代物です。重い!


8月27日(日) 日曜も仕事

 昨日の日記に書いたように今日は仕事で朝5時過ぎの始発電車に乗って帰りは午後11時半という日曜丸つぶれ状態。仕事の目的はほぼ達成したとはいえ、疲労と怒り(?)は極みに達している。明日は休むことにした。

 内田隆三(うちだ・りゅうぞう、1949-)の『ミシェル・フーコー』(1990-、講談社現代新書)の感想文をはじめやるべきことは全部明日以降にやる!


8月26日(土) 日本列島総刑務所化/ネットの検閲システム

 法務省が受刑者の指の静脈画像を採取することを山口県の美祢市にオープンする新型刑務所で始めるという。「これまでの刑務所と違って、受刑者の行動の自由を大幅に認めるのが特徴」だそうであるが、遅いなあ、今ごろ?すでに指静脈や手のひら静脈はATMなどで本人認証に使っている銀行があるではないか。日本社会全体が先行して刑務所化し、刑務所が後を追うというカタチになっている。質の悪い近未来SFのパロディとしか思えない展開である。

 ん?それから総務省は「ネット上でのウソ発見器」を開発する?デマや誤った情報を見分けるシステムの開発?これも法務省の記事と同じく朝日新聞(およびそのネット版)で知ったのだが、静脈画像の件では日弁連などの反対姿勢も報道しているのに、この総務省のばかげた計画については無批判に記事を書いている。「ネット上の情報は、何人もの目で事前に校閲された出版物などに比べ、誤った内容が少なくない。」なるほど。朝日新聞も総務省とおんなじ考えなわけですね。「おまえらのブログやホームページと天下の朝日新聞をいっしょにしてもらっては困る」と考えてるからこんな記事を載せて平然としてるわけか。

 ネット上のウソと言うなら政府や企業のウソはどうやって発見するのか?イラク戦争を始めたときのブッシュ大統領などのついたウソもそのウソ発見器で検出してくれるのか?メディアのウソや虚偽報道は?たとえば朝日新聞のこの記事はネットに載せたとたんに信頼度XX%とか表示できるようになるのか?首相官邸ホームページはどうなのか?

 まあこういうことを書くと、「私はそんな悪いことをしないから、犯罪を減らしたりデマを減らすためにはやむをえないんじゃないか」などと思う人が多いのではないか。そのとおり。しかし「私」は悪いことをしなくても、政府だとか企業などという権力は悪いことをするのである。これは歴史をちょっとふりかえれば明らかなことであって、「私」が悪いことをしないからいいやというのは権力への監視という義務を放棄することに等しい。まあこんな当たり前のことを私ごときが信頼性の低いネット上の日記で書いてもなんの影響も及ぼさないが、書いておく。

 明日は朝5時に家を出てほぼ真夜中帰宅予定で日帰り出張だ。日曜日なのに(泣)。


8月25日(金) 社外勉強会

 本日はと言ってもすでに26日午前1時半をすぎているが、社外勉強会に出席(午後8時15分ごろ会場に到着、9時からの懇親会にも出席、10時半ぐらいまで居酒屋にいた)。帰宅は午前0時ごろ。パソコンの調子が悪く、動き出すのに今までかかった。

 内田隆三(うちだ・りゅうぞう、1949-)の『ミシェル・フーコー』(1990-、講談社現代新書)は読み終わった。

 もうこれをアップロードする元気もない。すぐ寝ることにする。


8月23日(水) Gmail本格開始

 グーグルが本日から無料ウェブメール、Gmailの日本での一般公開を開始した。最大2.7ギガバイトもの容量を提供するという。このウェブサイト全体が百個以上も(たぶん)入ってしまう容量である。

 これで検索サービスでのグーグルのシェアが一挙に高まるのか、やはり日本ではヤフーが強いのか?いやいやMSNも負けていないぞということになるのだろうか?


8月22日(火) 一夜明けると

 昨日行われた夏の甲子園大会・決勝再試合は早実が駒苫を4−3で下し、初優勝。「感動をありがとう!」から一夜明けると関心は斉藤投手はどこへ行くか、プロかメジャーか、その「商品価値」はなどとかなり下世話な方面に移っている向きもある。

 さて私は梅田望夫(うめだ・もちお、1960-)の『ウェブ進化論−本当の大変化はこれから始まる』(2006、ちくま新書)を読み終え、性懲りもなく内田隆三(うちだ・りゅうぞう、1949-)の『ミシェル・フーコー』(1990-、講談社現代新書)に取りかかる。


8月20日(日) どっちも負けるな/検索エンジンの中立性?

 今日の夏の高校野球決勝戦、駒大苫小牧VS.早稲田実業の試合、「手に汗握る」、「息詰まる」熱戦だった。延長15回で1対1で引き分け、規定により明日再試合となったが、「勝ち負けにこだわらず」、「全力を出し切って」欲しい。私はどちらかというと三連覇を狙うほうより、初の栄冠をめざし、病気と闘う王監督の母校でもあり、私の住んでいるところからも近いほうを実は肩入れしているがひょっとしたら近所のデパートやスーパーなんかで割引セールがあるかもしれないし、パレードを見に行ったら楽しいかなとかね)、「両方に優勝させてあげたい」

 さて、当サイトでは猛烈な残暑にもかかわらず、津島佑子 『火の山−山猿記』(1998)へのアクセスが全アクセス数のほぼ2割を占めるという状況。これも朝の連続テレビ小説「純情きらり」が山場を迎え、なぜだかわからないが検索エンジンで上位表示ができているおかげである。しかし検索エンジン別に当サイトの取り上げ方を見ると、現在は、Google>MSN>Yahoo!の順のような気がする。Yahoo!は当サイトがGoogleに無視されていた時期に上位表示してもらったこともあったが、現在では「著者名+書名」で検索して上位に出てくるのは自社のオークションや書籍販売サイトのページが多く、当サイトのような非営利サイトはあまり出てこなくなっているように思う。検索エンジンの中立性という点でどうかと思うのであるが・・・気のせいか?むしろこのサイトが上位表示されているほうがおかしいのか?


8月18日(金) 日本のサラリーマンの夏休み

 不思議なことに、昨日は電車はいつもどおりに人でいっぱいだったのに、今日は14-16日ほどではないがすいている。なぜだ?

 ひとつは交代で休みをとっている人が多いということがあると思う。昨日引継ぎをして今日からお盆の間に出勤していた人はお休みというパターンである。

 もうひとつは水曜日まで休んでちょっと木曜日に顔を出してまた金曜日から休むという人が多かったということか?

 この後の方の日本のサラリーマンたちよ!せこすぎるぞ!休むなら休むでせめて土日とあわせて9連休ぐらいしろっ!

 休みが取れない私はそう思うのである。特にクレームのためにわざわざ中国地方のXX県から会社にやってきて帰らず部下を困らせ携帯でどうしても話したいと約1時間にわたって外出後直帰モードに入っていた私にからみ、「誠意」を見せろというような奴がいるようなときは特にそう思うのである。


8月17日(木) ジョンベネちゃん殺害容疑者逮捕など

 蒸し暑い一日だった。朝はかなり激しく雨が降っていたが通勤時にはそれが止みすでにサウナ状態。

 タイではあのジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6歳)が1996年12月にコロラド州の自宅で殺された事件の容疑者としてジョン・マーク・カー(41)という米国人が逮捕された。当時は両親が疑われ、日本でもワイドショーなどで騒いでいたのを思い出した。母親は今年病死していた。

 フレデリック・フォーサイス(1938-)『ネゴシエイター』(1989、角川文庫)は読了。マーク・トウェイン(1835-1910)の『トム・ソーヤーの探偵・探検』(1896、新潮文庫)を読み始める。この本は1993年の11月から翌年11月まで新潮文庫が「新潮文庫の復刊」と題して100冊を小部数限定復刊したうちの1冊である。そのリストを見ると、あああれは買っておくべきだったという本が多い。こういう企画はもっと続けて欲しかった。


8月16日(水) いろいろ

 昨日、自民党の加藤紘一元幹事長の山形県にある実家が右翼団体構成員と思われる男に放火され全焼、男は切腹をはかり重症だという。加藤元幹事長は小泉首相の靖国神社参拝に批判的な発言を繰り返していた。

 北海道の北方領土周辺海域ではカニかご漁船第31吉進丸がロシア国境警備局に銃撃され乗組員一人が死亡、乗組員は拿捕された。

 ・・・などといろいろ世の中も大変であるが、この日記の今月の題名も月半ばを過ぎてやっと決まり、東京はだんだん人が戻りつつありおそらく明日あたりからは電車でゆっくり読書をする環境も消えるだろう。


8月15日(火) 歴史認識の問題など

 小泉首相が靖国神社を参拝した。

 私は5年前小泉首相が靖国神社を参拝すると「公約」した8月15日に翌日からの会議のため韓国へ行った。小泉首相はその年は結局は8月13日に参拝したのだが、韓国へいっしょに行った取引先の某氏は「8月15日は時間があるのでX社を訪問したいから手配をお願いします」などと私に要求してきた。しかし韓国では8月15日は「光復節」であり祝日である。私も最初は知らなかったのだが、このことを伝えたあとでも私と同世代の某氏を説得するのに時間がかかったことを思い出したのである。

 何が言いたいかというと、感受性欠如の問題というか歴史認識欠如の問題というか、そういうことである・・・。

 さて今日も私は閑散としたオフィスで仕事を続けた。行き帰りにはフレデリック・フォーサイス(1938-)『ネゴシエイター』(1989)を読んだ。帰宅後10日ぶりぐらいに開けたメールに1400通ものスパムがたまっていたのを消去した。

 昨日は東京・神奈川・千葉などで140万世帯に及ぶ停電があったが、私の通勤・仕事には何の影響も及ぼさなかった。帰宅後はウイルス対策ソフトのアップデートなどで時間を取ってしまい、寝たのは午前1時ごろ。


8月12日(土) なんとかなるか

 森絵都 『風に舞いあがるビニールシート』(2006、文藝春秋)は読了したものの、感想文を書く気力が湧かず明日以降になるか。いや決してこの本のせいではなく、夏バテのせいか、きっとそうだろう。

 今月の日記の題名もまだ決めてないな。そのうちなんとかなるだろう。


8月9日(水) 長崎原爆記念日など

 今日は61回目の長崎原爆記念日。どう考えても広島・長崎への原爆投下は人類史上最悪の大量虐殺のひとつである。米国政府はこの行為に対して過去一度も誤った行為だったとは認めていない。ましてや謝罪もしていないのである。日本政府も米国による占領ののち安保体制のもと米国の核の傘のもとにいる。そして日本人は総体としてそうした状態に異議を申し立てることもなくだらだらと戦後を続けてきたのである。

 今日の関東地方は台風7号の影響でときおり激しい雨が降った。会議2件、来客1件、打ち合わせ1件、間を縫って企画書3通を作成(これは完成せず。)今もまた雨音がする。

 私は夏休みを取れそうにないが、最近長い間自然と接していないことに今気がついた。人工的な環境の中で本を読み、仕事をし、飯を食って寝ているだけである。きれいな緑と水があるところに行って、何もかも忘れて寝っころがって、何をするか?うん、やっぱり本を読みたい。人間にとって自然など無いのである。人工的環境こそ自然なのである。しかしたまには自然らしい自然に接することも必要だと感じる。


8月8日(火) MOTTAINAI!

 特記事項は無し。少しずつだが本を読み続け、感想文を公開していくのみである。

 私が今座ってパソコンに向かっている机の周りはすでに本でいっぱいである。整理もできず、いったいあの本は買ったはずなのにおかしいなどこに行ったのかなと戸惑い、書店ではん?これは買ったような買わないようなよくわからないが、買っていたらMOTTAINAI!のでやめようという状態が続いている。本の山の整理が必要である。


8月7日(月) 李下に冠を正さず

 あっという間に週末は終わり、炎暑の中の通勤を再開した。通勤本は三浦しをん 『まほろ駅前多田便利軒』(2006、文藝春秋)は読み終えて、森絵都 『風に舞いあがるビニールシート』(2006、文藝春秋)である。

 この第135回直木賞受賞作二作はどちらも女性作家(最終候補作では女性作家の作品はこの二点だけ)の作品でともに早大卒、最初はどちらも「別冊文藝春秋」に連載され、どちらも当然ながら文藝春秋から単行本出版されたものである。いや、何か文句があるという訳じゃありませんよ、ただ事実としてね、ほかの最終候補作はすべて文藝春秋ではない出版社から刊行されているということも記録はいちおうしておこうとね、いやなぁに、他意があるわけじゃござんせん。

 まあここまで書いたからついでに書くと芥川賞受賞作の伊藤たかみ 「八月の路上に捨てる」は文藝春秋の「文学界」もとい「文學界」に発表され、落選したほかの候補作4編はすべて新潮社の「新潮」に発表されたものであるということもね、まあ、それだからどうだこうだというわけじゃありませんが、いちおうここに書いておこうと思いましてね、いや、まあまあまあ、そんな細かいこと気にしてるやつなんかいませんって。大丈夫。そりゃ自分のとこで出してる本をね大切にしたいという気持ちもわかります、でもそんなみみっちいことを天下の文藝春秋や立派な選考委員の作家先生方が一瞬でも考えたことがあったなんてね、いやいやこれは下衆のかんぐりというやつでございましょう。

 むしろまあ今回の直木賞・芥川賞の最終候補作はどれも粒ぞろいで差がほとんどなかった、それがボクシングの亀田ほどではなく、判定でこういう結果になったと考えればね、こんなに公平な選考はなかったんじゃないか、かわいいもんだとね、まあこれも文学とボクシングをいっしょにするなとお叱りを受けそうでございますので、このあたりで無責任な観客のひとりでしかない私・発起人は寝ることといたします。


8月5日(土) 新規訪問者数12万人突破!

 せっかくの週末、早く起きようと計画していたのに、しかも寝たのは早かったのに、起きたのは午後2時であった!ああ、時間は私の味方ではない。

 当サイトへの累計新規訪問者数が8月2日に12万人を超えた模様。6月25日に11万人突破だから38日間で新たに1万人の新規訪問者をお迎えしたことになる。これは10→11万人のときの49日間を抜いて過去最短記録である。さて13万人目はどうか?


8月3日(木) いろいろあって忙しい

 今月の日記の題名も決められない。しかしその中でも、着実に読書は進む。計見一雄(けんみ・かずお、1939-)の『統合失調症あるいは精神分裂病 精神医学の虚実』(2004、講談社選書メチエ)は読了。直木賞受賞作の三浦しをん 『まほろ駅前多田便利軒』(2006)を読み始める。ああ、もう4日の午前1時20分。しかも明日は早朝から会議だ。寝るしかないな。


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