限りなく素麺に近い冷麦 − 発起人の日記 28 (2005年7月)

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7月31日(日) 今週のアクセスTop10

 7月も終わりである。本日付の「今週のアクセスTop10」では、荒俣宏の『妖怪大作戦』(2005)が4位にランクインしたが、これは8月6日から公開される映画の原作である。このサイトでは久しぶりに世の中の動きと同期しているが、やはりこれはGoogleとMSNでの上位表示がきいているか。(Yahooも早く取ってね。)


7月30日(土) 購入本など

 本日の本屋行きではトーマス・マン『ブッデンブローク家の人びと』(1901、岩波文庫)とE・クレッチュマー『天才の心理学』(1929、岩波文庫)を購入。後者の底本は1958年の第5版である。

 そのほかに今週購入した本は、中村文則 『土の中の子供』(2005、新潮社)と伊坂幸太郎『死神の精度』(2005、文藝春秋)。前者は言わずと知れた第133回芥川賞受賞作。後者は第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作を含む短編集である。

 現在読書中は、太宰治 『惜別』(1945、新潮文庫)。ただしこの新潮文庫版には表題作のほかに『右大臣実朝』(1943)も収められており、私は今そちらのほうにとりかかっているところ。

 野球?えっ?13対0!何それ?


7月28日(木) 並べて四箱とも無し、いや、なべて世は事も無し

 野球は言うことなし。(大満足)

 ニュースはたいしたことなし。まあ気になるのは北朝鮮の核開発をめぐる六者協議の行方ぐらいかな。

 読書は、貴志祐介(きし・ゆうすけ、1959-)の『硝子のハンマー』(2004、角川書店)


7月26日(火) 台風/野球など

 台風7号はたいしたこともなく、関東地方からは遠ざかりつつあるようだ。

 プロ野球セリーグのオールスター戦明けの第一戦でわが阪神は打順組み替えまでした臨んだ巨人の敵にならず危なげなく、しかし容赦なく勝利を収めた!かわいそうだが、巨人は広島に続いて自力優勝の可能性が消えた。眼科の敵、いや眼下の敵、中日はどうなった?山形で横浜とやっているはず。おお、逆転につぐ逆転でしっかり最後には勝っている!8連勝か。

 おっと、本のサイトなのであった。

 私の読書は高階秀爾(たかしな・しゅうじ、1932-)の若き日の一冊、『フィレンツェ』(1966、中公新書)


7月24日(日) ロンドン警視庁の誤射

 ロンドンで「警察が今日犯人とみなしたアジア系の男を地下鉄の駅で射殺したというニュース」は、「警察が事件とは無関係なブラジル人の電気技師を地下鉄の駅で射殺した」ということだった!ロンドン警視庁チーフ(長官?)のイアン・ブレア卿は、遺憾であるとは述べているものの、この「射殺ポリシー」自体は撤回しないとしており、このような誤射を引き起こした状況を作り出したテロリストがまず批判されるべきだと発言している。しかし、警察の命令に従わなければ至近距離から射殺するというのはいかに自爆テロ対策とはいえ物騒な話である。いやすでに英国はそういう物騒な状況にあるということか。


7月23日(土) 地震など

 今日は午後4時半過ぎに関東地方では強い地震があった。震源は千葉県北西部、マグニチュードは6.0だったそうである。私は『剣と薔薇の夏』を読みつつついうとうととしていたときだったが、地震で目が覚めた。後でこの屋根裏部屋を見るといくつかの本の山が崩壊し、南アフリカで買ってきたダチョウの卵が床に落ちていたぐらいで被害はなかった。

 エジプトのシャルムエルシェイクというリゾート地で同時テロがあり、死者83名負傷者200名以上に達した。

 午前からお昼にかけてはいつものように本屋へ行った。驚いたのは荒俣宏の『妖怪大戦争』(2005)に文庫版が出ていることであった!単行本は今年の5月30日初版なのに、いくら映画の公開が迫っているからといってもう文庫化していいのか?もとからそういうつもりだったのだろうか。むー、これは不意打ちである。ちなみに単行本は定価1600円(税別)に対し、文庫本は620円(税込)である。


7月22日(金) ロンドン/オールスターなど

 昨日のロンドンでの爆発は規模や被害は小さかったものの、地下鉄、バスで発生したという点で7月7日のテロを模したような犯行だった。7月7日の犯人たちと同系列なのか等はわかっていないようだが、警察が今日犯人とみなしたアジア系の男を地下鉄の駅で射殺したというニュースも入っている。いちおう記録しておく。

 プロ野球のオールスター第一戦はセ・リーグが6対5でパ・リーグを下した。まあ、私はこの催しにはそんなに興味は無いのである。わが阪神タイガースの選手が選ばれるのはいいことだが、ひたひたと迫り来るドラゴンズの脅威に対しての備えのほうが重要なのである。(私の現在の予測では最終的にタイガースはドラゴンズに1ゲーム差をつけて優勝するが、いずれにせよ僅差になることは間違いない。)

 というわけで意外に粘っこい文章が続く『剣と薔薇の夏』に戻る。 


7月21日(木) 特にありません

 人民元2%切上げとか、ロンドン地下鉄で小規模爆発情報ぐらいでたいしたニュースはない。

 私の読書は、第58回日本推理作家協会賞受賞作、戸松淳矩(とまつ・あつのり、1952-)の『剣と薔薇の夏』(2004、東京創元社)


7月19日(火) クルーンが161キロの日本最速球を記録

 横浜のクルーン投手が本日の対阪神戦延長12回裏、赤星選手に対して自分の持つ159キロの日本記録を更新する161キロを投げた。試合は結局1対1の引分けとなったがやはり王者チームに対しては本気になるらしい。野球のことはしばらく触れていなかったが、いよいよ相手チームのマークもきつくなってくるのであらためて気を引き締めて戦い抜いてもらいたい。


7月18日(月) 梅雨明け宣言

 関東地方も今日は梅雨明け宣言が出され、いよいよ夏も本番である。

 今読んでいるのは私にとってはほぼ8年ぶりとなる横溝正史(よこみぞ・せいし、1902-1981)『悪魔の降誕祭』(1958、角川文庫←東京文芸社)という作品である。


7月16日(土) やっぱり予想は大はずれ

 というわけで、私の予想は今回もはずれ、第133回の芥川賞は中村文則(なかむら・ふみのり、1977-)の「土の中の子供」(「新潮」4月号)に、直木賞は朱川湊人(しゅかわ・みなと、1963-)の『花まんま』(2005、文藝春秋)に決まった。

「土の中の子供」のほうはまだ単行本になっていないようだが、『花まんま』は早速買ってきて読んでいる・・・と言っているうちに読み終わってしまった。感想文は明日公開か?


7月12日(火) 国語に関する世論調査

 毎年文化庁が行っているこの世論調査の結果が報道発表されている。だんだん年中行事のようになってきて、日本語が乱れている?正しい日本語とは?もっと国語を勉強しようねという世論を盛り上げる効果も薄れてきているかもしれない。今回の焦点は敬語のようである。

 文化庁国語課は、「日本語ブームが依然続くなか、敬語は大切だとの思いが働き盛りの層では強まっているが、何が正しいかが分からない悩みが表れている。一方、年配の人たちは、自分の敬語は正しいと思っているが、実は間違っているという悲劇的実態を示している」と分析しているようだ。

 このような世論調査が役に立つかどうかはビミョーであるが、文化庁が申されるようなことばかりを気にしていると舌を噛んでしまうのである。


7月11日(月) 第133回直木賞を読まずに大予想!

 前回に引き続き、直木賞に行ってみたい。

1. 絲山(いとやま)秋子:1966年東京生まれ。早大卒業後、メーカー勤務。第96回文學界新人賞受賞作『イッツ・オンリー・トーク』(2004、文藝春秋)、第130回芥川賞候補作『海の仙人』(2004、新潮社)、第30回川端康成文学賞受賞作『袋小路の男』(2004、講談社)、そして今度は第133回直木賞候補作の『逃亡くそたわけ』(2005、中央公論新社)。→うーむ、純文学系かと思っていたのにいつのまにか直木賞候補作にもなるとは。

2. 恩田陸:1964年宮城県生まれ。早大教育学部卒。『六番目の小夜子』(1992、新潮文庫)、『球形の季節』(1994、新潮社)、『不安な童話』(1994、祥伝社)、『三月は深き虹の淵を』(1997、講談社)、『光の帝国』(1997、集英社)、『象と耳鳴り』(1999、祥伝社)、『木曜組曲』(1999、徳間書店)、『ネバーランド』(2000、集英社)、『麦の海に沈む果実』(2000、講談社)、『ライオンハート』(2000、新潮社)、『月の裏側』(2000、幻冬舎)、『上と外』(2000-2001、幻冬舎文庫)、『Puzzle』(2000、祥伝社文庫)、『Maze』(2001、双葉社)、『ドミノ』(2001、角川書店)、『黒と茶の幻想』(2001、講談社)、『ロミオとロミオは永遠に』(2002、早川書房)、『劫尽童女』(2002、光文社)、『図書室の海』(2002、新潮社)、『ねじの回転』(2002、集英社)、『蛇行する川のほとり』(2002-2003、中央公論新社)、『まひるの月を追いかけて』(2003、文藝春秋)、『クレオパトラの夢』(2003、双葉社)、『黄昏の百合の骨』(2004、講談社)、『Q&A』(2004、幻冬舎)、第2回本屋大賞第1位『夜のピクニック』(2004、新潮社)『夏の名残りの薔薇』(2004、文藝春秋)、『『恐怖の報酬』日記』(2005、講談社)、『小説以外』(2005、新潮社)・・・・そして、今回の候補作『ユージニア』(2005、角川書店)。→人気・実力・実績は十分。だからと言って直木賞がとれるというわけではないようだが。

3. 朱川(しゅかわ)湊人(みなと):1963年大阪市生まれ。慶大文学部卒。第130回直木賞候補作『都市伝説セピア』(2003、文藝春秋)、『白い部屋で月の歌を』(2003、角川ホラー文庫)、『さよならの空』(2005、角川書店)、そして今回の候補作『花まんま』(2005、文藝春秋)。→ん?ホラー系?

4. 古川日出男:1966年福島県生まれ。早大第一文学部中退。『砂の王 1』(1994、アスペクト)、『13』(1998、幻冬舎)、『沈黙』(1999、幻冬舎)、『アビシニアン』(2000、幻冬舎)、第55回日本推理作家協会賞&第23回日本SF大賞受賞作『アラビアの夜の種族』(2001、角川書店)、『サウンドトラック』(2003、集英社)、『中国行きのスロウ・ボートRMX』(2003、メディアファクトリー)、『ボディ・アンド・ソウル』(2004、双葉社)、『Gift』(2004、集英社)、そして今回の候補作『ベルカ、吠えないのか?』(2005、文藝春秋)。→早大中退というのがなかなか小説家らしくてよろしい。

5. 三浦しをん:1976年東京都生まれ。早大第一文学部卒。『格闘する者に○』(2000、草思社)、『極め道』(2000、光文社知恵の森文庫)、『月魚』(2001、角川書店)、『妄想炸裂』(2001、新書館)、『白駝鳥』(2001、角川書店)、『秘密の花園』(2003、マガジンハウス)、『しをんのしおり』(2003、新潮社)、『人生激場』(2003、新潮社)、『ロマンス小説の七日間』(2003、角川文庫)、『夢のような幸福』(2003、大和書房)、『私が語りはじめた彼は』(2004、新潮社)、『乙女なげやり』(2004、太田出版)、そして今回の候補作『むかしのはなし』(2005、幻冬舎)。→エッセイと小説があるようだ。

6. 三崎亜記:1970年福岡県生まれ。熊本大文学部卒。デビュー作にして第17回小説すばる新人賞受賞作、そして今回の候補作『となり町戦争』(2005、集英社)。→この作品はたしかベストセラー上位で見た。しかし、デビュー作で直木賞というのはどうか。

7. 森絵都:1968年東京都生まれ。第31回講談社児童文学新人賞、第2回椋鳩十児童文学賞受賞作『リズム』(1991、講談社)、『ゴールド・フィッシュ』(1991、講談社)、『いちばんめの願いごと』(1993、大和書房)、第33回野間児童文芸新人賞、第42回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞作『宇宙のみなしご』(1994、講談社)、『流れ星におねがい』(1994、童心社)、第20回路傍の石文学賞受賞作『アーモンド入りチョコレートのワルツ』(1996、講談社)、第46回産経児童出版文化賞受賞作『カラフル』(1998、理論社)、第36回野間児童文芸賞受賞作『つきのふね』(1998、講談社)、『にんきもののひけつ』(1998、童心社)、『にんきもののねがい』(1998、童心社)、第52回小学館児童出版文化賞受賞作『Dive! 1』(講談社、2000)、『ショート・トリップ』(理論社、2000)、『Dive! 2』(講談社、2000)、『にんきものをめざせ!』(2001、童心社)、『にんきもののはつこい』(2001、童心社)、『あいうえおちゃん』(2001、理論社)、『Dive! 3』(講談社、2001)、『Dive! 4』(講談社、2002)、04年本屋大賞第4位『永遠の出口』(2003、集英社)、『永遠のアリア』(2003、全国学校図書館協議会)、『ぼくだけのこと』(2003、理論社)。今回の候補作は『いつかパラソルの下で』(2005、角川書店)。→児童文学の世界では賞を総なめという感じだが・・・。

 あー、疲れた。

 私の予想としては、やはり自分が読んだことのある作家を選ぶ(=それなりに実績がある)という視点から、本命2、対抗4で行きたい。(筑摩書房の松田哲夫(哲っちゃん)は「王様のブランチ」で4-7という予想をしていたが・・・)


7月9日(土) 第133回芥川賞を読まずに大予想!

 さて、第133回芥川賞・直木賞はどうなるか?今まで一度もあたったことのない私の予想。今回も見事はずしてみせよう。

 まずは芥川賞、といっても全然聞いたことがない作家ばかりだな。

 というわけで、作家の経歴を調べてみると:

1.  伊藤たかみ:1971年兵庫県神戸市生まれ。早大政経学部卒。『助手席にて、グルグル・ダンスを踊って』(1996、河出書房新社)で第32回文藝賞受賞。『17歳のヒット・パレード(B面)』(1996、河出書房新社)、『卒業式はマリファナの花を抱いて』(1997、河出書房新社)、『ロスト・ストーリー』(1999、河出書房新社)、第49回小学館児童出版文化賞受賞作『ミカ!』(1999、理論社)、『リセット・ボタン』(1999、幻冬舎文庫)、『アンダー・マイ・サム』(2001、青山出版社)、『ミカ×ミカ!』(2003、理論社)、『盗作』(2003、河出書房新社)、『指輪をはめたい』(2003、文藝春秋)、『ぎぶそん』(2005、ポプラ社)と後に文庫化されたものを除いて11冊も書いている。

2.  楠見朋彦:1972年大阪生まれ。立命館大学文学部卒。第23回すばる文学賞受賞作&芥川賞候補作『零歳の詩人』(2000、集英社)、2度目の芥川賞候補作『マルコ・ポーロと私』(2000、集英社)、『釈迦が寝言』(2001、講談社)、『ジャンヌ、裁かるる』(2003、講談社)。

3. 栗田有起:1972年長崎県生まれ。名古屋が偉大、いや外大卒。第26回すばる文学賞受賞作『ハミザベス』(2003、集英社)、芥川賞候補作『お縫い子テルミー』(2004、集英社)、『オテルモル』(2005、集英社)。

4. 中島たい子:1969年東京生まれ。多摩美大卒。今回の候補作&第28回すばる文学賞受賞作の『漢方小説』(2005、集英社)。

5. 中村文則:1977年愛知県生まれ。福島大学行政社会学部卒。第34回新潮新人賞&芥川賞候補作『銃』(2003、新潮社)、第26回野間文芸新人賞『遮光』(2004、新潮社)。

6. 樋口直哉:1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒。まだ単行本は出ていない模様。レストランでシェフをし、個人住宅向けの出張料理人もしているという。

7. 松井雪子:1967年東京都生まれ。共立女子大卒。在学中に漫画家デビュー、絵本作家でもある。小説では『チル』(2003、講談社)、芥川賞候補作『イエロー』(2003、講談社)など。

 うーん、どうかな。やけにすばる文学賞とかぶってるな、経歴として。実績としては1,2,3,5あたりだが、話題性では4,6,7も捨てがたい。というわけで、一人だけなら4、二人目は1.か?大穴は6?

 直木賞はまた今度。


7月8日(金) アスベスト被害拡大/エド・マクベイン死去/芥川賞・直木賞候補作発表

 アスベスト(石綿)被害が拡大している。毒性について認識されていたのにもかかわらず、放置されていたのはなぜか?アスベスト(石綿)メーカーの従業員、その家族、近隣住民はもとより、建材や断熱材、水道管として利用されていたことによる被害などが続々報道されている。

 みんなわかっていたことなのではないのか。どうしていきなり問題になりだしたのか?やはりこれも薬害エイズなどと同根で、健康より業界利益を保護するというこの国の政府の救いがたい体質の問題か。

 うーむ、そう言えば私は子どものころ、石綿で豆炭をくるんだ「コタツ」を見たことがあるぞ。一時(私ではなく)家族が使っていたような気がする。しかしざっと検索エンジンなどで調べてみるとアスベストはほかにもいろいろなところに使われているようだ。またアスベストの利用を禁止するための運動をしている人もいる。そうした運動の成果が今ようやく実を結びつつあるということなのだろうか?

 アスベストとは多分関係はないが、作家のエド・マクベインが7月6日喉頭がんのためコネチカット州の自宅で亡くなった。78歳。まだまだ傑作を期待していたのに残念。

 芥川賞・直木賞の最終候補作が昨日発表された。(決定は14日)

芥川賞: 

伊藤たかみ(34)「無花果カレーライス」(文芸夏号)

楠見朋彦(32)「小鳥の母」(文学界6月号)

栗田有起(ゆき)(33)「マルコの夢」(すばる5月号)

中島たい子(35)「この人と結婚するかも」(同6月号)

中村文則(27)「土の中の子供」(新潮4月号)

樋口直哉(24)「さよなら アメリカ」(群像6月号)

松井雪子(38)「恋蜘蛛」(文学界6月号)

直木賞: 

絲山(いとやま)秋子(38)「逃亡くそたわけ」(中央公論新社)

恩田陸(40)「ユージニア」(角川書店)

朱川(しゅかわ)湊人(みなと)(42)「花まんま」(文芸春秋)

古川日出男(39)「ベルカ、吠えないのか?」(同)

三浦しをん(28)「むかしのはなし」(幻冬舎)

三崎亜記(34)「となり町戦争」(集英社)

森絵都(37)「いつかパラソルの下で」(角川書店)

 例によって、私は候補作について一点も読んでいない。予想は明日以降にやってみよう。

 ロンドンの同時テロは死者50名を越す惨事となった。「アルカイダ」系の犯行だといわれている。

 私の読書は、コナン・ドイル『失われた世界』(1912)。もちろん枕元本のプルーストの『失われた時を求めて』はまだまだはじまったばかりである。   


7月7日(木) ロンドンで同時テロ

 ロンドンの地下鉄数箇所とバス1台で爆発があり、多数の死傷者が出ている模様。G8サミットが同じ英国のグレンイーグルズで開催される直前の凶行である。

 テロと報復軍事行動の悪循環、そして民主主義や自由という価値観の後退を改めて懸念する、といちおう書いておこう。


7月5日(火) 郵政民営化法案、衆議院を通過

 ひさびさにおもしろいことになるかと思われた郵政民営化法案、自民党から反対37名、欠席・棄権14名が出たが233票対228票の5票差で衆議院を通過した。

 私は基本的に郵政民営化法案自体についてはよくわからない。

 一連の報道で「特定郵便局」なるものがあって、この地位が世襲制であるとかのとんでもない仕組みを知って驚いてはいた。

 たしかあの民営化のチャンピオン、米国でも郵便事業は国営のような気がする(独立行政法人か?)が、別に民営でもかまわない気もする。公共性の見地などといったものを郵便局に過度に期待するのは間違いであるとも思う。またいろいろ修正されたあとの現在の法案が民営化理念から逸れた妥協の産物であるという批判もあるのもわかる(ような気がする)。

 しかししかし、政局が変動するとおもしろいという単純な野次馬根性で否決を期待していたのである。

 参議院で一波瀾ありそうなのでこの「良識の府」に期待したい。


7月4日(月) 米独立記念日

 今日はアメリカ独立記念日である。1776年の7月4日に「独立宣言」が出されたのである。今や突出した「帝国」ともいわれているこの超大国は誕生してからまだやっと229年なのである。

 この独立記念日にあわせるようにしてNASAは彗星探査機ディープインパクトの子機をテンペル第一彗星という彗星の核に衝突させることに成功したという。彗星の謎、したがって太陽系成り立ちの謎に迫ることができるのだという。これはひとつにはNASAによる予算獲得パフォーマンスだろう。

 宇宙を舞台にした単なる打ち上げ花火にならないことを、そしてやはり主な目的であるだろう軍事目的が突出しないように望むといっても無理か。別にこの彗星には宇宙人の基地があるとかそういうことをいっているわけではないが・・・。

 読書はコーネル・ウールリッチ(1903-68)、別名ウィリアム・アイリッシュの『黒い天使』(1943)


7月2日(土) 新潮文庫の100冊

の冊子をもらってきた。今年の100冊中、私が読了したのはわずか43冊しかない。この冊子には「新潮文庫の100人」というのもあったが、現在このサイトの「百人館」と重複する作家は21人であった。私が1冊も拝読したことのない作家も21人いた。

 2004年4月から8月にウェブで実施されたという「読者が選んだ、新潮文庫BEST20」で私が読了したのは、14点であった。

 まあ新潮文庫だけが文庫ではないよと、同様の冊子で見てみると角川文庫(「発見。角川文庫 夏の100冊」)では16冊、集英社文庫(「ナツイチ2005」)では7冊(86冊中)しか読んでなかった!

 我が道を行くのである。


7月1日(金) 無謀な試みか

 さて新しい月が始まり、私の読書も、あの超大作、マルセル・プルースト(1871-1922)の『失われた時を求めて』(1913-27)に挑戦だ!まずは『第一篇 スワン家のほうへ』(1913)に着手した。なにしろ日本で読んだ人が訳者のほかに3人しかいないと言われている(嘘)本なので高村薫にさえ難渋する私のこと、どこまでいけるかわからないがとにかく始めてみよう。

 しかしこの超大作だけを読んでいるわけではない。並走するのは福島章(ふくしま・あきら、1936-)の『犯罪心理学入門』(1982、中公新書)

 浦沢直樹『20世紀少年 19』は昨日発売とともに読了(もちろんTレックスの"Twentieth Century Boy"のCD付きバージョン)。

 今月の日記タイトルは夏らしくさわやかで涼しげに決めてみた。


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