カラマツの兄弟 − 発起人の日記 21 (2004年12月)
12月31日(金) 東京地方では
正午あたりから雪が降りはじめた。ホワイト・ニュー・イヤー?になるかもしれない。
来年は戦後60周年、日本も世界も大きく変動する予兆がさまざまな分野に現れてきている。それが決して明るい方向ではないことも予想できる。
ひとことで言えば、戦後体制に最終的なピリオドが打たれる年になる可能性が高い。平和や人権、自由、民主主義という戦後的価値を維持することがますます困難になりつつある。もともとそのような価値が戦後60年維持されたという現実はなく、お題目にすぎなかったということもできる。しかし、そういう価値を公然と投げ捨て、ゲームのルールを無視し、あるいは途中で独裁的に変更するという方向性が確定し、元に戻すことに大きな努力と犠牲が必要になってくる構造が作られてしまう可能性が高いと思うのである。
私の悲観的想像が実現するなら、「2005年体制」は悪夢が現実となる=悪夢から醒められない体制である。
しかし、経験的に私の予想ははずれることが多いので、そのような悪夢社会は映画やゲームの中だけということも十分ありそうである。
とにかく2005年に突入だ!
12月30日(木) 発表!2004年度アクセス数TOP10
というわけで、恒例になる予定の新企画、このサイトに掲載された本の感想文へのアクセス数TOP10の発表です。
♪ドドドドドド♪
しかし、その前に、昨年はどうだったか、昨年の25週間を対象にした「第0回(2003年度)アクセス数TOP10」の公開です!
<2003年度 アクセス数TOP10> 対象:111感想文 期間:2003/7/10-2003/12/27
| 順位 | 著者 | 書名 | 出版社 | 刊行年 |
| 1 | 養老孟司 | バカの壁 | 新潮新書 | 2003 |
| 2 | 山崎豊子 | 白い巨塔(四)(五) | 新潮文庫 | 1969 |
| 3 | 山崎豊子 | 白い巨塔(一)(二)(三) | 新潮文庫 | 1965 |
| 4 | アーネスト・ヘミングウェイ | 老人と海 | 新潮文庫 | 1952 |
| 5 | 石田衣良 | 池袋ウエストゲートパーク | 文春文庫 | 1998 |
| 6 | 清涼院流水 | ジョーカー | 講談社文庫 | 1997 |
| 7 | 横山秀夫 | 陰の季節 | 文春文庫 | 1998 |
| 8 | ジェームズ・ワトソン | 二重らせん | 講談社文庫 | 1968 |
| 9 | 浅田次郎 | 蒼穹の昴 | 講談社 | 1996 |
| 10 | 上田和夫 | ユダヤ人 | 講談社現代新書 | 1986 |
さて、今年はどうなったのか?
<2004年度 アクセス数TOP10> 対象:227感想文 期間:2003/12/28-2004/12/25
| 順位 | 著者 | 書名 | 出版社 | 刊行年 |
| 1 | 山崎豊子 | 白い巨塔(四)(五) | 新潮文庫 | 1969 |
| 2 | 金原ひとみ | 蛇にピアス | 集英社 | 2004 |
| 3 | 山崎豊子 | 白い巨塔(一)(二)(三) | 新潮文庫 | 1965 |
| 4 | アーネスト・ヘミングウェイ | 老人と海 | 新潮文庫 | 1952 |
| 5 | なかにし礼 | てるてる坊主の照子さん | 新潮文庫 | 2002 |
| 6 | 太宰治 | 人間失格 | 新潮文庫 | 1948 |
| 7 | 浅田次郎 | 蒼穹の昴 | 講談社 | 1996 |
| 8 | 吉村萬壱 | ハリガネムシ | 文藝春秋 | 2003 |
| 9 | ジェームズ・ワトソン | 二重らせん | 講談社文庫 | 1968 |
| 10 | 吉村正和 | フリーメイソン | 講談社現代新書 | 1989 |
あー、あんまり変わりませんでしたね。とくに今年になって公開した感想文でTOP10に入ったのが『蛇にピアス』だけというのがいささか寂しい。ほかに去年と入れ替わったのが『てるてる坊主の照子さん』(昨年14位)、『人間失格』(昨年26位)、『ハリガネムシ』(昨年32位)、『フリーメイソン』(昨年109位タイ)で計5感想文が新たにTOP10入りしたということになります。
ちなみに去年のTOP10で今年消えた5作の今年の順位は次の通り:
『バカの壁』 1位→21位タイ
『池袋ウエストゲートパーク』 5位→14位
『ジョーカー』 6位→30位
『陰の季節』 7位→91位
『ユダヤ人』 10位→92位
以上、2004年のアクセス数TOP10の発表でした。
12月28日(火) 輝けっ!第1回(2004年度)発起人のBEST10
まだ2004年は今日を入れないで3日残っているが、私が今年読んだ本からBEST10を上げておこう。もちろん出版年は今年に限定されない:
♪パッパカパー 一挙公開です!♪
しかし、その前に!
昨年度はどうなっていたか、公開していなかった「輝けっ!第0回(2003年度)発起人のBEST10」を公開しよう!(これは2003年4月から12月までに私、発起人が読んだ本を対象にしています。)
<2003年度 発起人のBEST10>
| 順位 | 著者 | 書名 | 出版社 | 刊行年 |
| 1 | アーネスト・ヘミングウェイ | 老人と海 | 新潮文庫 | 1952 |
| 2 | 清涼院流水 | ジョーカー | 講談社文庫 | 1997 |
| 3 | 矢作俊彦 | ららら科學の子 | 文藝春秋 | 2003 |
| 4 | 浅田次郎 | 蒼穹の昴 | 講談社 | 1996 |
| 5 | 小川洋子 | 博士の愛した数式 | 新潮社 | 2003 |
| 6 | ウィリアム・シェイクスピア | リチャード三世 | 新潮文庫 | 1592 |
| 7 | チャールズ・ディケンズ | クリスマス・カロル | 新潮文庫 | 1843 |
| 8 | 横山秀夫 | 半落ち | 講談社 | 2002 |
| 9 | 京極夏彦 | 狂骨の夢 | 講談社文庫 | 1996 |
| 10 | ウィリアム・フォークナー | 響きと怒り | 講談社文芸文庫 | 1929 |
さて、いよいよ今年度のBEST10の発表ですっ!
♪ドドドドドドド ガガガガガガ♪
輝け!2004年度、第1回発起人のBEST10!
<2004年度 発起人のBEST10>
| 順位 | 著者 | 書名 | 出版社 | 刊行年 |
| 1 | アーネスト・ヘミングウェイ | 誰がために鐘は鳴る | 新潮文庫 | 1940 |
| 2 | 中島義道 | ぐれる! | 新潮新書 | 2003 |
| 3 | 安部公房 | 砂の女 | 新潮文庫 | 1962 |
| 4 | 宮部みゆき | スナーク狩り | 光文社文庫 | 1992 |
| 5 | 奥田英朗 | 空中ブランコ | 文藝春秋 | 2004 |
| 6 | 夏目漱石 | 草枕 | 新潮文庫 | 1907 |
| 7 | ウンベルト・エーコ | 薔薇の名前 | 東京創元社 | 1980 |
| 8 | ヨースタイン・ゴルデル | ソフィーの世界〜哲学者からの不思議な手紙 | 日本放送協会出版局 | 1991 |
| 9 | 舞城王太郎 | 九十九十九 | 講談社ノベルス | 2003 |
| 10 | 石黒耀 | 震災列島 | 講談社 | 2004 |
英米系の作家からひとつも選ばれなかったとか、いろいろ問題はあるが、この10冊、どれを読んでもおもしろいことは、間違いないっ!(などと書きましたが、対象範囲を昨年の12月28日から今年の12月25日までに私が感想文を公開したものと変更した結果、第1位は、昨年に引き続いて、ヘミングウェイとなりました!なお、『誰がために鐘は鳴る』の評点を今まで誤って、5としていましたが、修正して10といたします。12月29日変更)
12月27日(月) インドネシア・スマトラ島沖の大地震
は被害が拡大している。死者は2万人を越え、日本人も20名が安否不明だという。こういう場合には、法的なことは私はわからないが、自衛隊は救助・復興のために、相手国の了解を得て派遣されてしかるべきではないのか。私は反対しないよ。私は行けないが。
いっぽう、唐突な話題転換だが、わが阪神タイガースのエース、井川慶投手が大リーグへの移籍を希望しているという。うーむ。これはとりあえず行かせてあげればとは思うのであるが、大リーグで活躍できるかどうかは私にはわからない。藪投手も同じようなことを目指しているそうであるが、こちらのほうはやめておいたほうがいいような気がする。
12月26日(日) インドネシアで大地震
があり、インド沿岸や南アジアを含む広い地域で被害が出ている。死者は3千人を越えている。
本年最後の「今週のアクセスTop10」は、『蒼穹の昴』(1996)が制した。どうやら先週の『世界の中心で、愛をさけぶ』(2001)の首位は、絶版になっていた『愛と死を みつめて』が「純愛ブーム」で再刊されるというニュースがあったことが影響していたらしい。私の感想文では「『愛と死をみつめて』21世紀版はどこが違うか?」という見出しをつけていたので、これが影響したのである。
さてそろそろ恒例の年末の本の大整理を始めているが、「発起人の選ぶ今年のBEST10」を年内に発表したい、アクセス数年間Top10などもできたら発表したい、デザインも変更したいなどという、実力以上の大言壮語的なことを書いてしまうのである。
12月25日(土) マグロと水銀
について、昨年6月5日の日記に書いた。マグロは水銀含有量が高いが、一回の摂取量が少ないため、妊婦への注意の対象にしないという厚生労働省の発表に疑問を持ったからである。昨日付けの「日経」に、厚生労働省はこの方針の見直しを始めたという記事が小さく出ていた。国際機関が基準量の見直しを始めたのに対応しての措置だという。「日経」電子版では省略されているが、本紙では新しい国際基準だとネギトロ丼一杯で週間摂取量を越えてしまうなどという一文もあったように記憶している。国民の健康よりも業界利益を重視することでは定評のある厚生労働省である。(C型肝炎を広めた血液製剤を使った病院の公表を渋り続けたのはその一例である。)
「日経」だけが小さい記事で扱ったが他の新聞はどうやら無視の気配である。メディアの衰弱が指摘されて久しいが、今年はその傾向がさらに強まったように感じられる。メディアが政府や官庁発表をそのまま「報道」するのならインターネットがあるさなどと一時思ったこともあったが、そのインターネット自体が今やほとんど統制され、またインターネットの主流がビジネスになってしまっている現状ではそのような見通しは甘かったのである。しかしわずかな時間ではあるが、窓が開いていた時期はたしかに存在した。しかしそのようなチャンスに的確に対応できなかったのである。
12月24日(金) クリスマス・イヴ
の金曜日。街は人で溢れていた。華やかなイルミネーションと着飾った人々、そしてそうした人々に何かを買わせようとして懸命な人々。コマーシャルの騒音に負けない大音響で「キリストはあなたがたのために犠牲になったのです。キリストを信じるものだけが神の国に入れるのです・・・」と不吉な(失礼)声のテープ(CD?)を流し続けるグループもいた。
私は街に繰り出す多くの人たちと同じぐらいの勢力である、まっすぐ家へ帰る人たちの群れの中に押し込められ、家ではいつも通りの食事をした。クリスマスのお祝いは明日だ。
教会で祈っている人たちもいるだろう。クリスマスでもお盆でもとにかく騒ぐという人たちもいるだろう。クリスマスどころじゃないよという人たちもそれ以上にいるだろう。えっ?何それ?という人も世界には数多くいるだろう。しかし、そうしたすべての人がいろいろあっても、まず第一に平和で幸福でいられるようにと私でさえも願うのである。
このような想いを信仰心などはカケラもない私に、一晩だけかも知れないが持たせるだけの力を2000年前に生まれたイエスという男が持っていたらしいということは事実である。「神は死んだ」(ニーチェ)かもしれないが、今でも通用する言語化された観念・思想の多くがキリスト教(そしてその創始者であるイエス)を源のひとつとしているということも事実である。
12月23日(木) クリスマスだ、忘年会だ、大掃除だ、お正月だと
騒いでいるこの時期には本を読もうという人は少なくなるのではないかと思う。私自身もなかなか落ち着いてゆっくり読書という気分にはなれなくなってくる。テレビ番組も毎日「スペシャル」で騒がしい。
そうなるとこのサイトなんか見てる暇ないよということになって、アクセス数は低迷する。昨年の記録を見てもそうであった。今年も今週に入ってからぐっとアクセス数が落ち込んできている。以上は私の仮説ではあるが、それが正しいとすると、人々が一連のこの騒ぎから解放される1月始めごろにならないと元に戻らないということになる。その間に来年の新企画でも考えよう。
12月22日(水) 昨日の続きで
今日はビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(1967)を聴いていた。今までに何百回聴いたかわからないが聴くたびにこのグループの驚くべき才能に気づかされる。このロック・ポップ音楽の頂点を極めたと評されるアルバムはビートルズがレコード・デビューしてわずか5年後の発表なのである。
あの「ハリ・ポタ」でさえ英国ではデビューしてから今年で7年を過ぎているのである。そうそう、「ハリ・ポタ」と言えば(と自然な話題転換だ)、英語圏では来年7月に第6作、『ハリー・ポッター・アンド・ザ・ハーフ・ブラッド・プリンス』が出版されるという。読売新聞(電子版)によれば、BBC放送のインタビューで、作者のJ. K. ローリングは「ある登場人物が殺される」と予告しているという。誰だろう?といっても私はまだ第5巻を読んでいないので、予測は、ある程度はつくが、ここに書くのは控えておこう。
日本語では何と訳されるのかな?『ハリー・ポッターと』まではわかるが、「ザ・ハーフ・ブラッド・プリンス」?ハーフ・ブラッドという表現は「異母(父)兄弟の」とか「混血の」という意味だから、『ハリー・ポッターと混血王子』?最近混血とはあまり言わないから、『ハリー・ポッターとハーフなプリンス』?語呂が悪いな。『ハリー・ポッターと血を分けた王子』!おおっ!これはなかなかいいかも。でも題名だけじゃ、ハリーとの関係がわからないと日本語にはならないような気がする。
12月21日(火) 心底暗くなる
本を読んだあとは、明るくいきたい、というわけで今読んでいるのは、野田知佑(のだ・ともすけ、1938-)の『日本の川を旅する』(1982)。
今日から通勤時には、中島義道を真似たわけではないが音楽を聞きながら通うことにした。ビートルズの「リボルバー」(1966)を繰り返して聞いていたのだが、ギターの練習(まだあきらめてないんです)をはじめたせいか、全体を聞かないでギターのパートを追っている自分に気づく。しかし、大音量で聞いていても車掌のアナウンスとおばさん・おじさんのグループの声(たまたま帰りにそういう4-5人のグループと同じ車両に乗り合わせたからだが)はイアフォンなどは突き抜けてジョン・レノンのギターも掻き消してしまうのである。
12月19日(日) えーっ、というわけで
って何がどういうわけなのかわかりませんが、当サイトの感想文へのアクセス数、本日付で、あの、本年最大の話題作のひとつ、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2001)がはじめてトップの座を占めました!8週間トップを続けた浅田次郎の『蒼穹の昴』(1996)は2位に後退。
やっと世間との時差が1年以内に短縮されたかという感じだが、なかなか新しい感想文が検索エンジンに取り上げてもらえない(インデックスというらしいが)という状況が続く限り、そしてその修正の方法がわからないあるいはめんどくさいという状況では致し方あるまい。
さて、私が今読んでいるのは、山田昌弘という人の書いた『希望格差社会』(2004)だが、これは「サクっと」(嫌な言葉だね、なんだか)読み終えることにして、次は何を読もうかな。そう考えている間がいちばん楽しかったりする。
と、これをアップロードしようとすると、サーバーにトラブル発生の模様。ウェブサイトにもアクセスできない状況である。情けない。
12月17日(金) 今年読もうと思っていたが読めそうにない本
は数多い。途中で挫折状態の本もある。感想文で次も読んでみたいなどと書いてその後のフォローが無い場合も多い。これではまるで今の日本の政治と同じではないか。しかし優秀なる小泉首相にできないことが私ごときにできるはずがないではないか、というわけで来年に持ち越すことはいっこうにかまわない。しかし、これ以上読む「公約」を重ねても仕方が無いので、お正月に、今年はこれを読みたいとかあまり宣言はせず、柔軟に対応するということを念頭に積極的果敢に読んでいきたいのである。国会答弁のようなことになるね、これじゃ。
12月16日(木) 赤ちゃんにつける名前にも
流行がある。いつもこの時期に発表される今年生まれた赤ちゃんで多かった名前の調査。男の子は蓮(れん)、女の子はさくらと美咲(みさき)が同率首位だったそうである。
苗字との組み合わせも大事だね。蓮クン!いい名前だが、苗字が今だったりすると英語式に読むとレンコンになってしまったり、縄乃という苗字だったら、ナワノレンになってしまう(縄乃なんて苗字があるかどうか知らないが)。紺屋(こうや)という苗字の場合はコウヤレンとなり、小さいときから甲子園を目指すような雰囲気ができあがるだろう。佐藤とか加藤とかの一般的な苗字でも営業マンになったりした場合は、佐藤うレンとか加藤うレンとかうまく成績をあげられないと、勝手に「う」を挿入して呼ばれる破目に陥る可能性が高い。
また、「美咲」ちゃんが、三崎という姓を名乗るような場合(ミサキ・ミサキ)とか「さくら」ちゃんが持田姓になる場合(英語式ではサクラ・モチダ)とか考え出すと悪夢のようなシナリオがないわけではない。
さらに流行する名前というのは同じ名前の偉大な人物を生む可能性が高まると同時に極悪非道な犯罪人等の名前とかぶる可能性も増えるということである。
いやね、別に流行の名前にケチをつけようというわけじゃないんだよ。親(名付け親)はこの他にも字画だとかいろいろなことを考えて名前をつけて、結果として今年はこういう名前が多かったということだからね。でもベストセラーランキングみたいに毎年変わるというのはどうかなとは思うのである。日本語の柔軟性のひとつかもしれないが・・・。
12月15日(水) ドンキホーテの放火事件
や未解決の奈良女児誘拐殺人事件での犯人からと思われる脅迫メールの発覚、北朝鮮による拉致被害者のものとされている「遺骨」が別人のものだったという事件などいいニュースがない、年の瀬である。こうしたひとつひとつの事件は全然別の背景・理由があるに違いないのだが、すべてを治安強化の観点からのみ取り上げていこうとする傾向があるように思える。私ごときが何を言おうと何にもならないことはよくわかっているが、それでも記録のために書き残しておく。
12月14日(火) とはいっても
すでに15日(水)の午前1時である。いつでもその日のうちに日記が書けるとは限らないのである。
というわけで、本の感想文もなく、日記もいちおう書いたというだけだが、ご容赦を願います。
12月13日(月) 今年を振り返る
という類の企画が目白押しなので、振り返るつもりも無いのにそんな気分にさせられてしまうのである。
今年を表す漢字は「災」だそうである。地震や台風被害の印象が強いからだろう。去年は確かイラク戦争勃発で「乱」だったような気がするが、いい漢字は選ばれないね。 (→いや、これは間違い、2003年の漢字は「虎」でした!2005年1月1日追記。)
今年は偽造や詐欺が多発した年であったような気がする。「おれおれ詐欺」あらため「振り込め詐欺」とか・・・。とにかく私も含めて大多数の人は、騙される側にいることが多い。
キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号なんてのもすぐに見破られる。だいたい4桁の数字なんてセキュリティじゃ大切なお金へのアクセスは守れないよ。私などは悪用はしないが、だいたいその人を見ただけで暗証番号なんか判る。
ここにそのノウハウの一端を紹介しよう。しかしくれぐれも悪用はしないように、また悪用をした場合にはそこから発生するすべての責任は自分で負うように、大文字で警告しておく。
(例1) われらが小泉首相の場合、カードはあまり使わないと思われるが、暗証番号はもちろん「1616」である。この人の人生や企業の多様性についての深い洞察から来ているのである。
(例2) 薬物乱用をしている(元)タレントなどは「8971」とか「8990」という暗証番号をつけている人が多い。したがって、逆にこのような暗証番号がわかれば違法薬物取引の疑いとして警察の監視が及ぶのである。
(例3) プロ野球球団の経営者などの場合は野球自体はひとつの投資対象として考えている場合が多く、本業の経営などの問題も抱えているので、「8964」とつけている。ところがほんとうに野球が好きで私は「野球の虫でね」などと思っている人も同じ暗証番号をつける場合があるので要注意である。
(例4) 日本でも大人気の韓国俳優や、ほとんどの消防署員は「8974」という暗証番号である。
(例5) ベストセラー作家になりたい新人作家などの場合は「4356」であり、すでに名を成した関西系の作家などの場合は「1328」をつけることが多い。
(例6) 鎌倉市に住んでいる人の90%以上はもちろん「1192」を暗証番号にしている。
さて、これであなたも他人の暗証番号をあてるチャンスがぐんと高まったものと確信する。
12月12日(日) 今日で
NHK大河ドラマ「新選組」は終わってしまった。もうひとつ楽しみにしていた「新・京都迷宮案内」(木・午後8時、TV朝日系)も先週であっという間に終わってしまった。(放送が6、7回ぐらいしかなかったような気がする。)
というわけで、私がレギュラーに見ているテレビはあと、「新選組」の前の枠の日曜日午後7時半からの「名探偵・ポワロとマープル」(NHK)だけになってしまった。
「新選組」の次の「義経」はどうするかな。宮尾登美子原作らしいが・・・。見るかどうかは別にして、原作本は押えておこうかな。
読書は別にしての私の悪習のひとつに喫煙があるのだが、今日近所の自動販売機に買いに行くと新札は不可とある。手元には野口英世しかなかったので、硬貨がある分の1箱だけ買った。(ほんとは2箱ぐらい買おうと思っていたのに・・・)
昨日は駐車料金を払おうとして、あの踏み切りみたいなところで、新札はダメという表示を発見、料金900円分の百円玉を使ってしまった。
どうして、すでに新札の偽札が流通しているというニュースはあるのに、ほとんどの自動販売機や券売機などでは新札が使えないのか?新札の前は「旧500円玉」やいったいどこにあるのかわからない「二千円札」を受け付けない自販機のあまりの多さに私はいつも怒っていたのだが、それに加えてこの新札の流通性の無さは何だ?
政府・日銀は印刷・IT業界や自販機業界の利益は考えても、一般消費者の利便性やひいては消費拡大という政策目的には無関心のように思える。自販機でコーヒー、タバコ、切符や駐車料金を支払うことのない生活をしている連中が考えることだからいたしかたないということか。小切手で1億円もらっても忘れるような人たちによる政治を許しているのだからこのぐらいはあきらめるべきなのか。小銭より小切手ということですか。
12月11日(土) 今日はゆっくりと
本屋さんに行って、中をぐるぐる一巡り。もちろん目的は浦沢直樹の「20世紀少年」の続きを買うことにあった(7巻と8巻を購入)。
もういいかと思っていた「このミス2005」もいちおう買った。しかも国内・海外編1位の作品、法月綸太郎の『生ウニに聞いてみろ』、いや『ナメクジに聞いてみろ』違う、『生首に聞いてみろ』(2004)とサラ・ウォーターズの『荊の城』(2002)も買ってしまった。サラ・ウォーターズは昨年の『半身』(1999)に続き2年連続の1位だが、私は『半身』は読んでいないので、そっちから読まなければならないのかな?いや別にシリーズものではないらしい。
そのほかにはアリストテレス『政治学』(紀元前4世紀?)と本多勝一『中国の旅』(1972)を購入。
今読んでいるのは、藤沢周平 『蝉しぐれ』(1988)。この作品はNHKでドラマ化され(2003年)、来年公開の映画も製作中だそうである。この作品以外にも映像化目白押しの藤沢周平であるが、どうしてなのかその魅力はどこにあるのか?この作品のほかにも読んでみようかな。
ところで、この蝉という字、作者はもっと難しい漢字を使っているのに、コンピュータでは出ないんだよね。なんだか情けない。
12月9日(木) 昨日は
本の感想文を載せたわけでもないのに、日記も書けなかった。少々飲みすぎた。家にたどり着き、暖まって寝ようと思ってバスタブに浸かっていると、そのまま寝てしまい、家人に発見されなかったら危ういところであった。
本日はそういうわけで、会社も自主休業。ようやく夕方ごろになってベッドから脱出。
『このミステリーがすごい 2005』が出ているようだ。BEST10に入るかもしれないなと思っていた恩田陸は入らなかったようだ。今読んでいるのはその恩田陸の『Q&A』(2004)。
12月5日(日) ギターおやじ
になることにした。ギター侍とかいう芸人が流行っているからではない。私は昔からギター、しかもギンギンのロック・ギタリストになってみたかったのである。浦沢直樹の「二十世紀少年」に触発されたということもある。
最低1日1時間、左手の指先が破れ、血を流し、タコができるまで練習するのである。とりあえずは初歩の教則本をマスターする。ギターを抱いた渡り鳥になって修行をしなくても、もともと少年時代にクラッシック・ギターでビートルズを弾き、テナー・サックスでクラシックを演奏していたことのある私である。まあこの程度の教則本は年内に完全マスターして、あとはオリジナル曲を作り、中央線沿線あたりでストリート・アーティストとして名を上げれば、来年は紅白出場、間違いないっ!
さて読書のほうは、枕元の本は小熊英二 『<民主>と<愛国>』(2002)に変更した。この本当分は私のベッドから出ていきそうに無い分厚い本である。
12月3日(金) いっちゃってください!
私はひとりあるビルのエレベーターに乗って9階から1階まで降りようとしていた。途中で2Fのランプの表示がついた。
「2階から1階ぐらいまで歩けっ!」と思ったが、エレベーターが止まると、よそゆきの顔を取り戻し、扉が開くのを待った。
ところが、その階はちょうど改装中らしく、エレベーターホールのあたりまで、いろいろなガラクタが山盛りである。ヘルメットをかぶったお兄ちゃん、私のほうをじろっと見ると、親指を床に向けて、言ったのである。
「あ、いっちゃってください!」
いってもいいのか?そうか。でもなんかおかしくないか。まるで私の都合で2階にとまったようではないか。
普通は、人を待たせるとき、たとえば、飲み会があるのに、こちらはまだ仕事が終わらない、そういう場合に使う言葉ではないか。しかも、その前に謝るのではないか?
「すみません、まだ終りそうにないんで、お先にどうぞ!」とか言うべきである。
私はその2階にいた男と飲み会の約束をしているわけでも無い。それどころか初対面である。
「あ、いっちゃってください!」→「あ、あんた関係ないからはやくいっちまえ!」ということか。彼はせいいっぱいそういう状況をていねいに表現しようとしたのかもしれない。
そういうわけで私はいってしまったのであるが、フライパンのしつこい油汚れのように頭の中にこびりついて離れない気になる表現であった。ところが、その油汚れごときにこだわる自分の度量の無さ自体を認識することが跳ね返って私を傷つけるのである。
しばらく前(11月24日)だが、アーサー・ヘイリー(1920-2004)が亡くなった。私は『ホテル』(1965)を読んだだけだが、「業界モノ」で日本でも流行った作家であった。イギリス生まれでカナダに移住という経歴。税金対策か気候のせいか、その両方のためか、69年からはバハマに住んでいたという。デビュー作の『最後の診断』(1959)が未読本の中にある。
さて、私は現在、夢枕獏の『陰陽師 飛天の巻』(1995)を読んでいる。これはこの人気シリーズの2冊目。
12月1日(水) 今月は
恩田陸もいいが、8日に発売されるという『このミステリーがすごい!2005』の上位作攻略という課題もある。過去のこのミスBEST3読破計画も遅々として進んでいないから、最新版ぐらいはきちんとおさえておきたい。
今月も日記の題名は世界名作シリーズ、『カラマツの兄弟』である。有名なのでわざわざ解説の必要もないとは思うが、カラマツの兄弟は、ジュウシマツ、チョロマツ、トドマツ、イチマツそしてオソマツの六つ子である。それぞれが代替可能なので便利である。今まで双子を使ったミステリーはあったが、六つ子を使ったミステリーは無かったのではないか?もちろんこれはミステリーではないのだが・・・。
しょせん、『カラマツの兄弟』のように現代に生きるわれわれはそれぞれが代替可能な、個性無き存在なのである。
ロシアでは、ドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』という、これも傑作を残している。