逆切れ日記 − 発起人の日記 8 (2003年11月)
11月30日(日) 今週のアクセスTop10
今週も先週と似たような結果となりました。うーむ。これでは本の虫というよりも、TVドラマの虫か?圏外になったのは、先週は7位タイだった浅田次郎 『蒼穹の昴』(1996)と10位タイだった 椎名誠 『岳物語』(1985)です。替わりにランクインしたのが8位の 渡辺淳一 『野わけ』(1974)です。
来週はどうなるか?あまり傾向は変わらないのではないかと思います。
11月29日(土) 作家の故郷シリーズQ 静岡
東京は冷たい冬の雨が降り注いでいます。さて、だらだら続くこのシリーズ。静岡です。
芹沢光治良(せりざわ・こうじろう、1897-1993)。作家。『巴里に死す』(1943、中央公論社→新潮文庫)を読みました。
内山龍雄(うちやま・たつお、1916-)。物理学者。『相対性理論入門』(1978、岩波新書)なんて本を読もうとして、とにかく読み終えた時期が私にもあったということですね。
三枝充悳(さえぐさ・みつよし、1923−)。(たぶん)仏教学者。その名もズバリ『仏教入門』(1990、岩波新書)を読了。
大岡信(おおおか・まこと、1931-)。詩人。『抽象絵画への招待』(1985、岩波新書)読了。詩は読んだことがありません。
森瑤子(もり・ようこ、1940-1993)。作家。『別れの予感』(1981、PHP研究所→角川文庫)を読みました。
鈴木光司(すずき・こうじ、1957-)。作家。『リング』(1991)、『らせん』(1995、評点10)、『ループ』(1998、評点8)、『バースデイ』(1999、評点4)の4作を読みました。出版社はいずれも、角川書店→角川ホラー文庫です。私は(このシリーズの中では)『ループ』が最高だと思います。
瀬名秀明(せな・ひであき、1968-)。作家&薬学博士。東北大学入学以降は仙台市に在住。『パラサイト・イヴ』(1995、角川書店→角川ホラー文庫)読了。この人は作家が副業なのかとにかくバリバリの理系研究者なんですね。
以上、静岡は計7名様をご紹介いたしました。
11月23日(日) アクセスランキング
作家の故郷シリーズはお休みにして、今日はこのサイトのアクセスランキングについて。
今日付けのアクセスランキングでは、1位、2位が山崎豊子の『白い巨塔(四)(五)』(1969)、『白い巨塔(一)(二)(三)』(1965)、そして4位がなかにし礼 『てるてる坊主の照子さん』(2002)とドラマ化作品が上位を占めました。多分、おそらく、この傾向は来週以降もしばらくは続くのではないかと予想しています。どちらも半年ドラマですからね。
矢作俊彦 『ららら科學の子』(2003)が3位に入りました。非映像化作品としては大健闘!
5位以下は大体TOP10常連のメンバーです。
TOP10圏外になってしまったのが、前週2位のギャリソン 『JFK −ケネディ暗殺犯を追え−』(1988)、3位タイだった吉村萬壱 『ハリガネムシ』(2003)、8位だった清涼院流水 『コズミック』(1996)の3点です。そのうち『コズミック』以外は来週以降はかなり厳しいのではないか。「きららきりい」が変わっちゃったからね。
11月21日(金) 作家の故郷シリーズP 長野
さて長野です。
長野と言えばやはりこの人、島崎藤村(しまざき・とうそん、1872-1943)。『春』(1908、緑陰叢書=自費出版→新潮文庫)と大作『夜明け前』(1932,1935、新潮社→新潮文庫)を読了。
久米正雄(くめ・まさお、1891-1952)。小説家、劇作家。芥川龍之介や菊池寛などと第三次「新思潮」創刊。漱石門下。『学生時代』(1918、新潮社→新潮文庫)を読了。大流行作家だったようですが、今ではあまり読む人がいないようです。
山岳小説などで有名な作家、新田次郎(にった・じろう、1912-1980)。百人館滞在中です。
土屋隆夫(つちや・たかお、1917-)。推理作家。日本推理作家協会賞受賞作『影の告発』(1963、文藝春秋新社→角川文庫)を拝読。大御所ですが華やかな印象はありませんね。
小林直樹(こばやし・なおき、1921-)。憲法学者。東大名誉教授。『憲法第九条』(1982、岩波新書)を読みました。
本多勝一(ほんだ・かついち、1933-)。ジャーナリスト。『きたぐにの動物たち』(1969、実業之日本社→集英社文庫)を読了。高校生ぐらいのときこの人の本はよく読みました。朝日新聞のスター記者だったんですね。
以上6名様でした。
長野県知事・作家の田中康夫?うー、すいません、なにも読んでません。あっ、それにこの人は東京武蔵野市生まれだそうです。
11月19日(水) 作家の故郷シリーズO 新潟
新潟といえば、上杉謙信、田中角栄、お米に佐渡等々いろいろありますが、作家では?と、これは昨日と同じ出だしですね。
坂口安吾(さかぐち・あんご、1906-1955)。戦後大流行作家になったようですが太宰治に比べると影が薄いような気がするのは何故か?『白痴』(1947、中央公論社→新潮文庫)と『堕落論』(1947、銀座出版社→角川文庫)しか読んでないせいか?
吉原賢二(よしはら・けんじ、1929-)。化学者?東北大教授など歴任。『私憤から公憤へ』(1975、岩波新書)を読了の記録あり。しかしこれはいったい何についての本だったか記憶に無い。うむ・・・。ワクチン接種後脳炎・・・。うーん、思い出せない。
阿刀田高(あとうだ・たかし、1935-)。作家。私が読んだのは、『冷蔵庫より愛をこめて』(1978、講談社→講談社文庫、評点9)、直木賞受賞作『ナポレオン狂』(1979、講談社→講談社文庫、評点9)、『夢判断』(1980、新潮社→新潮文庫)、『ギリシア神話を知っていますか』(1981、新潮社→新潮文庫、評点8)。作家デビューの前は国立国会図書館の司書をしていたそうです。
藤沢周(ふじさわ・しゅう、1959-)。作家。芥川賞受賞作『ブエノスアイレス午前零時』(1998、河出書房新社→河出文庫、評点8)を読みました。
以上4名様です。
11月18日(火) 作家の故郷シリーズN 山梨
山梨といえば、武田信玄、ほうとう、葡萄(酒)、富士山等々いろいろありますが、作家では?
山本周五郎(1903-1967)。山梨には4歳ぐらいまでしかいなかったようです。文学賞は辞退し続けたそうですが、山本周五郎賞は死後創設されて、今年は京極夏彦が受賞しています。
檀一雄(だん・かずお、1912-1976)。作家。父の転勤で各地を転々としたということですから、山梨では生れただけか?東大経済卒。『火宅の人』(1975、新潮社→新潮文庫)を読了。女優・エッセイスト檀ふみのお父さん。
矢田喜美雄(やだ・きみお、1913-1990)。1936年走高跳でベルリンオリンピックに出場、5位入賞。朝日新聞記者。日本の南極観測にも尽力。『謀殺下山事件 日本の暑い日々』(1973、講談社→講談社文庫)を読了。
深沢七郎(ふかざわ・しちろう、1914-1987)。『楢山節考』(1957、中央公論社→新潮文庫)を読みました。作家になる前はギタリストなどをやっていたようです(デビュー後も)。1960年に雑誌「中央公論」に発表した作品「風流夢譚」に右翼が皇室を侮辱するものとして中央公論社社長宅を襲撃、死傷者を出す事件があったことは有名。この作品は単行本にいまだに収録されていないので当然未読です。
網野善彦(あみの・よしひこ、1928-)。日本史学者。東大卒。『東と西の語る日本の歴史』(1982、そしえて→講談社学術文庫、評点8)を読了。「網野史学」と呼ばれる新しい視点で日本史学界に新風を吹き込んだとされています。
林真理子(はやし・まりこ、1954-)。作家。『ルンルンを買っておうちに帰ろう』(1982、主婦の友社→角川文庫、評点8)だけ拝読。今や押しも押されぬ大作家。現在NHKで放映中のドラマ「夢見る葡萄」の原作『本を読む女』など映像化作品も多数。
以上山梨出身作家は6名様です。なかなか個性的なメンバーですね。
11月17日(月) 作家の故郷シリーズM 神奈川 その2
私が運転するときに聴くFM横浜とか横浜ベイスターズの本拠地横浜スタディアムとかは英語が好きですよね。さすが横浜、外人墓地というか国際都市というか・・・。
さてその横浜のある神奈川生まれの作家たちの続き:
夢枕獏(ゆめまくら・ばく、1951-)。現在『百人館』にご滞在中。
山口雅也(1954-)。同上。ミステリ作家としては群を抜く存在だと思います。
山本文緒(1962-)。作家。『ブルーもしくはブルー』(1992、宙出版→角川文庫、評点8)、『みんないってしまう』(1997、角川書店→角川文庫、評点8)を読みました。未読ですが『プラナリア』(2000、文藝春秋)で直木賞受賞(2001)。
柳美里(ゆう・みり、1968-)。作家、劇作家。芥川賞受賞作『家族シネマ』(1997、講談社→講談社文庫、評点8)と評論『仮面の国』(1998、新潮社→新潮文庫、評点6)を読了。いろいろ話題が多い人です。
以上、昨日とあわせ、神奈川生まれの作家計14名様をご紹介しました。東京方式、すなわち私が読んだ人以外は紹介しないという方式で今後は進めたいと思います。
11月16日(日) 作家の故郷シリーズM 神奈川 その1
東京では落葉が風に吹かれて舞っています。作家の故郷シリーズは神奈川に進攻です。
岡倉覚三(おかくら・かくぞう、1862-1913)。美術史家?岡倉天心。英語で出版された『茶の本』(1906)のもちろん翻訳版(岩波文庫)を読了。
獅子文六(しし・ぶんろく、1893-1969)。作家。本名、岩田豊雄。二度の渡仏経験有り。『てんやわんや』(1949、新潮社→新潮文庫、評点8)読了。私が子供のころはもっとこの人の本が書店にあったような気がします。「何故か読まれなくなった作家」を選ぶとすれば間違いなくトップ10入りか?
鎌田茂雄(かまた・しげお、1927-2001)。仏教学者。東大教授など歴任。『仏陀の観たもの』(1977、講談社学術文庫、評点5)を読了。
笹沢佐保(ささざわ・さほ、1930-2002)。作家。「木枯し紋次郎」シリーズなどで有名だが、私が読んだのは『軍師 竹中半兵衛』(1982、読売新聞社→角川文庫、評点8)。
野坂昭如(のさか・あきゆき、1930-)。作家。TV脚本から出発。TV出演作家のハシリの一人。参議院議員をやったこともあり、歌手でもある。直木賞受賞作『火垂るの墓』(1968、文藝春秋→新潮文庫)を読了。
坂部恵(さかべ・めぐみ、1936-)。哲学者。『カント』(1979、講談社・人類の知的遺産シリーズ43→講談社学術文庫、評点7)を読了。
本年#1ベストセラー間違い無しの『バカの壁』(2003、新潮新書、評点8)を書いた養老孟司(ようろう・たけし、1937-)。解剖学者。ほかに『唯脳論』(1989、青土社→ちくま学芸文庫、評点10)を読みました。
不思議な芸術家、赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい、1937-)。『千利休 無言の前衛』(1990、岩波新書、評点9)を読了。
橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう、1948-)。社会学者。東京工大教授。『はじめての構造主義』(1988、講談社現代新書、評点7)を読了。
矢作俊彦(やはぎ・としひこ、1950-)。作家。『ららら科學の子』(2003、文藝春秋、評点10)を読んだばかり。
以上神奈川生まれの作家10名をご紹介しました。この調子だとあと1回で終わりだな。
11月15日(土) 作家の故郷シリーズL 東京 その14
今日あたりからGoogleがこのサイトの更新を反映したようです。でもどうして横山秀夫とかギャリソン 『JFK』みたいな「旬の」本が検索ページの上位から消えてるんだろう?
さて、いよいよ東京も大詰め、最終回にできるか?
島田雅彦(しまだ・まさひこ、1961-)。作家。東京が偉大、いや東京外大ロシア語学科卒。デビュー作の『優しいサヨクのための嬉遊曲』(1983、福武書店→福武文庫)しか読んでません。ユニクロのコマーシャルで「川の流れのように」を歌っています。
蘇部健一(そぶ・けんいち、1961-)。作家。『六枚のとんかつ』(1997、講談社→講談社文庫、評点9)。第3回メフィスト賞受賞作。こういうのをバカミスと呼んでいるようですが、おもしろかった。
吉本ばなな(1964-)。作家。『キッチン』(1988、福武書店)、『哀しい予感』(1988、角川書店→角川文庫、評点7)、『N・P』(1990、角川書店→角川文庫、評点8)を読了。中学・高校の国語教科書にも定着しつつあり、イタリアをはじめ海外での評価も高いようです。
江國香織(えくに・かおり、1964-)。作家。『きらきらひかる』(1991、新潮社→新潮文庫、評点7)しか読んでません。この人のお父さん、江國滋(えくに・しげる、1934-1997)は随筆家、俳人で有名。でも↑の吉本ばななもこの人も決して七光りということは無い。
村山由佳(むらやま・ゆか、1964-)。作家。『天使の卵 エンジェルズ・エッグ』(1994、集英社→集英社文庫、評点9)読了。今年石田衣良とともに直木賞受賞。受賞作『星々の舟』(2003、文藝春秋)は買ってきたがまだ読んでません。
福井晴敏(ふくい・はるとし、1968-)。作家。『亡国のイージス』(1999、講談社→講談社文庫、評点9)を読了。軍事・冒険小説系ではなかなかの出来栄え。
戸梶圭太(とかじ・けいた、1968-)。作家。『溺れる魚』(1999、新潮社→新潮社文庫、評点1)を読了。がんばってください!
貫井徳郎(ぬくい・とくろう、1968-)。作家。『慟哭』(1993、東京創元社→創元推理文庫、評点6)を読了。
東浩紀(あずま・ひろき、1971-)。批評家。『動物化するポストモダン オタクから見た日本社会』(2001、講談社現代新書、評点8)を読了。
以上です、ハアハア、私が読んだ東京生まれの作家たち。
ん?そうだ、この「連載」中に読んだのが、
江村洋(えむら・ひろし、1941-)。歴史家。東洋大学教授。『ハプスブルク家』(1990、講談社現代新書、評点3)を読了。
あ、それからまだあった。
岡嶋二人(おかじま・ふたり)。これは徳山諄一(とくやま・じゅんいち、1943-)と井上泉(いのうえ・いずみ、1950-)のふたりによるペンネーム(おかしな・ふたり→おかじま・ふたり?)でどちらも東京生まれ(井上は福岡生まれという説も)。『チョコレートゲーム』(1985、講談社→講談社文庫)と『そして扉が閉ざされた』(1987、講談社→講談社文庫、評点9)を読了。現在このコンビは解散しています。井上泉はその後井上夢人(いのうえ・ゆめひと)として作家活動をしている。
それからこの人はほんとうにいるのかどうかよくわからないが、
桜井亜美(さくらい・あみ、?-)。『イノセント ワールド』(1996、幻冬舎→幻冬舎文庫、評点7)だけ読了。東京生まれらしいがそれ以外の経歴は不明。幻冬舎にかくまわれてるという感じです。
以上146名(岡嶋二人はひとりとカウント)、東京を故郷とする作家たちでした。
他のところだと、私が読んでいない作家も紹介していましたが、東京はこれで打ち切りにいたします。
やったぁああ、ついに、東京脱出だっ!
11月14日(金) 作家の故郷シリーズL 東京 その13
川上弘美(かわかみ・ひろみ、1958-)。作家。芥川賞受賞作『蛇を踏む』(1996、文藝春秋→文春文庫、評点10)を読了。
斎藤綾子(さいとう・あやこ、1958-)。作家。『ルビーフルーツ』(1992、双葉社→新潮文庫、評点6)。どっちかというとアダルト向けです。
山田詠美(やまだ・えいみ、1959-)。作家。『ベッドタイムアイズ』(1985、河出書房新社→河出文庫、評点6)、『指の戯れ』(1986、河出書房新社→河出文庫、評点6)、直木賞受賞作『ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー』(1987、角川書店→角川文庫、評点6)、『ハーレムワールド』(1987、講談社→講談社文庫)を読了。
原田宗典(はらだ・むねのり、1959-)。作家。『優しくって少し ばか』(1986、集英社→集英社文庫、評点8)、『スメル男』(1989、講談社)を読了。
田口ランディ(たぐち・らんでぃ、1959-)。作家。『縁切り神社』(2001、幻冬舎文庫、評点9)を読了。ネット出身の最初の作家か?
辻仁成(つじ・ひとなり、1959-)。作家、ミュージシャン(この場合はつじ・じんせいと読むようです)、映画監督もやって、中山美穂と結婚。私が読んだのは、『ピアニシモ』(1990、集英社→集英社文庫、評点5)。『海峡の光』(1997、新潮社→新潮文庫、未読)で芥川賞も。
湯本香樹実(ゆもと・かずみ、1959-)。東京音大作曲科卒。オペラの台本書きから作家に。『夏の庭 -The Friends-』(1992、福武書店→新潮文庫、評点9)を読了。
石田衣良(いしだ・いら、1960-)。作家。デビュー作『池袋ウエストゲートパーク』(1998、文藝春秋→文春文庫、評点5)と直木賞受賞作『4TEEN フォーティーン』(2003、新潮社、評点4)を読了。
新井素子(あらい・もとこ、1960-)。作家。『ひとめあなたに・・・』(1981、双葉社→角川文庫、評点9)を読了。
乃南アサ(のみなみ・あさ、1960-)。作家。直木賞受賞作『凍える牙』(1996、新潮社→新潮文庫、評点4)を読了。
今日も10名様ご紹介。うち7名様が女性となりました。この世代あたりからは女性優位になってきているということかはたまた偶然か?
11月13日(木) 作家の故郷シリーズL 東京 その12
昨日のことである。某世界最大ソフトウェア会社のカスタマーサポートに電話していろいろとアップデートの方法について教えてもらったのだが・・・。
「アイコンは出ていらっしゃいますか?」
「はあ」
「パソコンは立ち上がっていらっしゃいますか?」
「はあ、立ち上がってらっしゃいます・・・」
というような会話をするとなんだかバカにされているような気がするのは私だけだろうか?それともほんとうにバカにされていたのだろうか?
さて東京の12回目。
ねじめ正一(ねじめ・しょういち、1948-)。詩人、作家。『高円寺純情商店街』(1989、新潮社→新潮文庫、評点8)を読了。直木賞受賞作。
中山元(なかやま・げん、1949-)。翻訳家、思想家。『フーコー入門』(1996、ちくま新書、評点8)を読了。
小池真理子(こいけ・まりこ、1952-)。エッセイスト・作家。『無伴奏』(1990、集英社→集英社文庫、評点1!)を読了。『恋』(1995、早川書房→ハヤカワ文庫、新潮文庫)で直木賞。1990年から軽井沢在住だそうです。
真崎慎(まさき・しん、1952-)。夜逃げ屋?『夜逃げ屋本舗−正しい借金の踏み倒し方、教えます』(1991、祥伝社)読了。
群ようこ(むれ・ようこ、1954-)。作家。『無印良女』(1986、角川書店→角川文庫)と『アメリカ居すわり一人旅』(1987、本の雑誌社『アメリカ恥かき一人旅』→角川文庫、評点9)を読了。
篠田節子(しのだ・せつこ、1955-)。八王子市役所勤務ののち作家へ。直木賞受賞作『女たちのジハード』(1997、集英社→集英社文庫、評点8)。
泉麻人(いずみ・あさと、1956-)。コラムニスト、作家。TV出演も多い。『B級ニュース図鑑』(1990、新潮文庫)を読了。
藤原帰一(ふじわら・きいち、1956-)。政治学者。東大大学院教授。『デモクラシーの帝国』(2002、岩波新書、評点6)。
横山秀夫(よこやま・ひでお、1957-)。地方紙記者を経て作家。『陰の季節』(1998、文藝春秋→文春文庫、評点8)、『動機』(2000、文藝春秋→文春文庫、評点9)、『半落ち』(2002、講談社、評点9)の3作を読了。直木賞とは喧嘩別れしたようですが昨年あたりからブレイク!(このブレイクという言葉も「コラボ」と同じく気になります。一挙に流行るというような意味で使われているようですが、これは英語のbreakthroughから来ているのか?breakだけだったら壊すとか泣き出すとか言う意味にしかならないと思うんですが・・・)
大塚英志(おおつか・えいじ、1958-)。漫画原作者、作家、評論家。『キャラクター小説の作り方』(2003、講談社現代新書、評点7)。
だんだんこのサイトで感想文を載せた作家たちが増えてきました。
11月11日(火) 作家の故郷シリーズL 東京 その11
総選挙の結果は、結局古い服をあと3〜4年は着続けることになりました。
さて、東京出身の作家たちはまだまだいるのです。
高杉良(たかすぎ・りょう、1939-)。作家。企業小説が中心のようです。『金融腐蝕列島』(1997、角川書店→角川文庫、評点7)を読了。
石弘之(いし・ひろゆき、1940-)。環境ジャーナリスト?朝日新聞社を経て東大大学院教授など。『地球環境報告』(1988、岩波新書、評点8)を読了。
粉川哲夫(こがわ・てつお、1941-)。東京経済大学教授、メディア論。『ニューメディアの逆説』(1984、晶文社)を読了。自分のホームページでは著作権など古いと、過去の著作を公開している。
古森義久(こもり・よしひさ、1941-)。ジャーナリスト。毎日新聞→産経新聞。現在ワシントン駐在。『ベトナム報道1300日 ある社会の終焉』(1978、筑摩書房→講談社文庫)を読了。
岩井克人(いわい・かつひと、1942-)。経済学者。東大教授・経済学部長。『貨幣論』(1993、筑摩書房→ちくま学芸文庫、評点9)を読了。
落合信彦(おちあい・のぶひこ、1942-)。国際政治ジャーナリスト。『二〇三九年の真実』(1977、ダイヤモンド社→集英社文庫)を読了。ケネディ大統領暗殺についての本です。
逢坂剛(おうさか・ごう、1943-)。作家。『カディスの赤い星』(1986、講談社→講談社文庫)を読了。この作品で直木賞受賞。日本推理作家協会賞も日本冒険小説大賞も受賞?トリプルクラウンだね。
沢木耕太郎(さわき・こうたろう、1947-)。ノンフィクション作家。『人の砂漠』(1977、新潮社→新潮文庫)、『バーボン・ストリート』(1984、新潮社→新潮文庫)を読了。
池田清彦(いけだ・きよひこ、1947-)。生物学者。山梨大学教授。『構造主義科学論の冒険』(1990、毎日新聞社→講談社学術文庫、評点6)を読了。
橋本治(はしもと・おさむ、1948-)。作家、評論家。『鞦韆』(1988、白夜書房→新潮文庫)、『宗教なんかこわくない!』(1995、マドラ出版→ちくま文庫、評点10)。
ついに、「団塊の世代」まできましたね。しかし戦争のせいか1944〜1946年に東京で生まれた作家が誰もいません。ずっと前(10月27日)にご紹介した椎名誠は1944年生まれで唯一の例外です。私の読み方の偏りのせいかもしれませんが。
11月9日(日) 作家の故郷シリーズL 東京 その10
丸山圭三郎(まるやま・けいざぶろう、1933-1993)。言語学者(?)。『言葉と無意識』(1987、講談社現代新書、評点8)をつい最近読了。表紙の「11月の言葉」もこの本から引用。
勝俣鎮夫(かつまた・しずお、1934-)。現在静岡文化芸術大学教授。日本史専攻。『一揆』(1982、岩波新書)を読了。
山田太一(1934-)。放送作家、小説家。『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1985、新潮社→新潮文庫、評点10)は傑作だと思います、それしか読んでないけど・・・。
柴田翔(しばた・しょう、1935-)。作家、ドイツ文学者。『されど われらが日々』(1964、文藝春秋新社→文春文庫、評点7)を読了。芥川賞受賞作。
黒木登志夫(くろき・としお、1936-)。医学者。現在岐阜大学学長。『がん細胞の誕生』(1983、朝日選書)を読了。
村上陽一郎(むらかみ・よういちろう、1936-)。科学史、社会哲学、科学技術社会学専攻。国際基督教大学大学院教授、東大名誉教授。『ペスト大流行』(1983、岩波新書)を読了。
安部譲二(あべ・じょうじ、1937-)。作家。「任侠」系作家のハシリって、他に誰がいるのか・・・?『塀の中のプレイ・ボール』(1987、講談社)を読了。
加藤尚武(かとう・ひさたけ、1937-)。哲学者。『現代倫理学入門』(1993、『倫理学の基礎』放送大学教育振興会→講談社学術文庫、評点6)。
塩野七生(しおの・ななみ、1937-)。作家。『コンスタンティノープルの陥落』(1983、新潮社→新潮文庫)を読了。『ローマ人の物語』も読んでみたいね。
吉村功(よしむら・いさお、1937-)。現在東京理科大学教授。『ごみと都市生活』(1984、岩波新書)を読了。専攻は統計解析?
夏樹静子(なつき・しずこ、1938-)。作家。日本推理作家協会賞受賞の『蒸発』(1972、光文社→角川文庫)と『目撃』(1975、光文社→角川文庫、評点3)を読了。山村美沙逝去後はまさに二時間ドラマ原作の女王か?
・・・と超渋滞状態で本日も10名さまご紹介。
11月8日(土) 作家の故郷シリーズL 東京 その9
最近よく耳につく言葉、「コラボ(レーション)」。英語のcollaboration(協同とか共作という意味)から来ていると思うが、なんだかいやな感じです。「・・・とのコラボで・・」ぐらいはまだいいが日本語の特性としてこれが動詞になって活用を始めるんですね。定着するかどうかはわからないが、「コラボ」→「コラボる」→「コラボって」→「コラボらない」というような言い方も出てくるでしょう。ブルブルっ!
さて、東京生まれの作家たちの続きです:
曽野綾子(1931-)。『二十一歳の父』(1961、新潮社→新潮文庫)を読了。現在は日本財団(あの日本船舶振興会が1996年に改称)会長でもある。
古屋哲夫(1931-)。歴史学者。『日中戦争』(1985、岩波新書)を読了。
三浦謹一郎(1931-)。生化学者。『DNAと遺伝情報』(1984、岩波新書)を読了。
渡邊二郎(わたなべ・じろう、1931-)。哲学者。東大名誉教授。『歴史の哲学』(1995、放送大学教育振興会『現代の思想的状況』→講談社学術文庫、評点9)を読了。
勝目梓(かつめ・あずさ、1932-)。作家。最近『霧の殺意』(1985、サンケイ出版→光文社文庫、評点2)を読了。11月からは『百人館』でもご紹介。
佐藤信夫(1932-1993)。言語学者。『レトリック感覚 −ことばは新しい視点をひらく−』(1978、講談社)を読了。
平岩弓枝(1932-)。作家、脚本家。「御宿かわせみ」シリーズなどで有名。『鏨(たがね)師』(1959)で直木賞。私が読んだのは『華やかな魔獣』(1967、集英社→集英社文庫)だけ。
泡坂妻夫(あわさか・つまお、1933-)。作家、奇術師、紋章上絵師。直木賞受賞作『蔭桔梗』(1990)など。私が読んだのは『奇術探偵 曾我佳城全集』(2000、講談社→講談社文庫、評点9)。
黒柳徹子(くろやなぎ・てつこ、1933-)。テレビタレント、女優。『トットチャンネル』(1984、新潮社→新潮文庫)を読了。
半村良(はんむら・りょう、1933-2002)。作家。『雨やどり』(1975)で直木賞。著書多数。『軍靴の響き』(1972、実業之日本社→角川文庫)を読了。
以上、10名様でまだまだ東京は続くのである。
11月6日(木) 総選挙について考えてみた
つまり、同じ服は厭きるということだ。私はおしゃれとは程遠いが、それでも同じ服をずーっと着続けるということは無い。季節が変わればアゴヒゲアザラシでも毛の色を変えるのである。
第一、衛生の面から言って同じ服ではまずい。不潔であり、いずれ腐敗するのである。香水をふりかけたり、綻びをつくろったり、ネクタイを換えるだけではだめなのである。何しろもう何十年も基本的に同じ服なのである。腐臭が漂っているのである。
ここはやっぱりきちんとこの古着をきれいにしなければならない。クリーニングどころか丸洗いしなければならない。その間裸でいるわけにはいかないからこれも古びているかもしれないし、ハギレの寄せ集めで作ったような服かもしれないが、箪笥にしまっておいたもう一着の服を出して着なければならない。
そう、今度の総選挙、これは政権洗濯選挙なのであった!♪ジャンジャン♪
11月5日(水) 作家の故郷シリーズL 東京 その8
齋藤茂男(さいとう・しげお、1928-1999)。ジャーナリスト、共同通信社勤務。『飛び立ちかねつ鳥にしあらねば』(1978、晩聲社)を読了。
宗田理(そうだ・おさむ、1928-)。『ぼくらの七日間戦争』(1985、角川文庫)読了。「ぼくら」シリーズ第一弾。
岡村昭彦(おかむら・あきひこ、1929-1985)。報道写真家(フォトジャーナリスト)。『南ベトナム戦争従軍記』(1966、岩波新書→ちくま文庫)を読了。東京で病死。
永積昭(ながづみ・あきら、1929-?)。歴史学者?『東南アジアの歴史 新書東洋史F』(1977、講談社現代新書)を読了。たしか仕事で東南アジアに行く前に買って読んだ本。現物が見当たらないが、ウェブでは「永積昭先生のご逝去を悼む」(1988)とかいう文章の見出しが見つかった。
なだいなだ(1929-)。精神科医。評論家。『民族という名の宗教』(1992、岩波新書、評点6)を読了。最近では老人党とかいうネット政党を立ち上げているようだ。
向田邦子(むこうだ・くにこ、1929-1981)。放送作家、小説家、エッセイスト。飛行機事故で死亡。『思い出トランプ』(1980、新潮社→新潮文庫)読了。この作品集に収められた3篇の短編で直木賞受賞。
小此木啓吾(おこのぎ・けいご、1930-2003)。精神分析学者。今年咽頭癌で逝去。『フロイト 人類の知的遺産56』(1978、講談社→講談社学術文庫、評点9)を読了。
佐々淳行(さっさ・あつゆき、1930-)。警察官僚(こう書くとなんかイメージ悪いか?)。初代内閣安全保障室長。退官後は作家・評論家。TVでもおなじみ。『東大落城 安田講堂攻防七十二時間』(1993、文藝春秋→文春文庫)を読了。
村松増美(むらまつ・ますみ、1930-)。日英同時通訳者。『私も英語が話せなかった』(1978、サイマル出版会)を読了。
清水一行(しみず・いっこう、1931-)。作家。『地場者』(1968、講談社→角川文庫)、日本推理作家協会賞受賞作『動脈列島』(1974、光文社→双葉文庫、評点7)、『闘いへの執着』(1983、光文社→角川文庫)を読了。
今月中に東京脱出ができるのか、それとも東京は途中で打ち切って別のところへ行くか?あるいはこのシリーズを中断するか?とりあえず本日も10名をご紹介しました。
11月3日(月) 作家の故郷シリーズL 東京 その7
辻邦生(つじ・くにお、1925-1999)。作家。渡仏経験(1957-1961)あり。『安土往還記』(1968、新潮文庫所収)を読了。評点8。
永井路子(ながい・みちこ、1925-)。作家。『炎環』(1964、未読)で直木賞受賞。『歴史をさわがせた女たち 日本篇』(1975、文藝春秋→文春文庫)読了。評点8。『北条政子』(1969、講談社→角川文庫)と『歴史をさわがせた女たち 外国篇』(1972、文藝春秋→文春文庫)が未読本の山に。
中村雄二郎(なかむら・ゆうじろう、1925-)。哲学者。明治大学名誉教授。『共通感覚論』(1979、岩波現代選書→岩波現代文庫)を読了(8点)。
星新一(ほし・しんいち、1926-1997)。SF作家。ショートショートの名手。私が読んだのは、『妖精配給会社』(1964、早川書房→新潮文庫、10点)、『ノックの音が』(1965、毎日新聞社→講談社文庫)、『エヌ氏の遊園地』(1966、三一書房→講談社文庫)、『きまぐれロボット』(1966、理論社→角川文庫)、『妄想銀行』(1967、新潮社→新潮文庫、10点)、『盗賊会社』(1968、日本経済新聞社→講談社文庫)、『未来いそっぷ』(1971、新潮社→新潮文庫、10点)。古さを感じさせない傑作揃いです。
中根千枝(なかね・ちえ、1926-)。社会学者。『家族を中心とした人間関係』(1977、講談社学術文庫、9点)を読了。有名な『タテ社会の人間関係』(1967)も読んだほうがいいのかな?
北杜夫(きた・もりお、1927-)。医者のち作家。『どくとるマンボウ航海記』(1960、中央公論社→新潮文庫)、『どくとるマンボウ昆虫記』(1961、中央公論社→新潮文庫、9点)、『船乗りクプクプの冒険』(1962、集英社→新潮文庫)、『楡家の人々』(1964、新潮社→新潮文庫)を読了。
吉村昭(よしむら・あきら、1927-)。作家。『戦艦武蔵』(1966、新潮社→新潮文庫)、『大本営が震えた日』(1968、新潮社→新潮文庫、6点)を読了。
澁澤龍彦(しぶさわ・たつひこ、1928-1987)。評論家、翻訳家、作家。『黒魔術の手帖』(1961、桃源社→河出文庫)、『毒薬の手帖』(1961、桃源社→河出文庫)、『世界悪女物語』(1964、桃源社→河出文庫)、『秘密結社の手帖』(1966、早川書房→河出文庫、9点)、『異端の肖像』(1967、桃源社→河出文庫)、『東西不思議物語』(1977、毎日新聞社→河出文庫)、『幻想博物誌』(1978、角川書店→河出文庫)の7冊読了。
森毅(もり・つよし、1928-)。数学者。京大名誉教授。育ちは京都。『数学の歴史』(1970、紀伊国屋書店→講談社学術文庫、6点)、『魔術から数学へ』(1980、光文社『計算のいらない数学入門』を改題→講談社学術文庫、8点)、『ボクの京大物語』(1992、福武書店)を読了。
風間喜代三(かざま・きよぞう、1928-)。言語学者。『印欧語の故郷を探る』(1993、岩波新書)を読了。
以上10人ご紹介しました。いったいいつになったら東京から抜け出せるのか。
11月2日(日) 作家の故郷シリーズL 東京 その6
世間では三連休だ総選挙だと一部では盛り上がっているようですが、私はこの東京という大都会のジャングルの中でうごめき続けるのであります。
本格推理小説の大御所、鮎川哲也(1919-2002)。『黒いトランク』(1956)をつい最近読了(評点5)。
大野晋(おおの・すすむ、1919-)。日本語(国語?)学者。『日本語の年輪』(1961、新潮文庫所収)を読了。評点は8となっているが・・・。たしかこの人が日本語のタミル語起源説というのを提唱されているんでしたね。その関係の本も読んだ記憶があるのだが、記録には残っていない・・・。
加藤周一(1919-)。『日本人とは何か』(1958、講談社学術文庫所収)。評点9。この人、風貌も含めて、これぞ知識人という感じですね。
渡辺洋三(わたなべ・ようぞう、1921-)。法学者。東大名誉教授。『現代日本社会と民主主義』(1982、岩波新書)を読了記録。
鶴見俊輔(つるみ・しゅんすけ、1922-)。評論家、哲学者。ハーヴァード大卒。『戦時期日本の精神史』(1982、岩波書店)と『戦後日本の大衆文化史』(1984、岩波書店)を読了。
今道友信(いまみち・とものぶ、1922-)。東大教授などを歴任。国際的に活躍している哲学者。『西洋哲学史』(1987、講談社学術文庫)、評点8。
中井英夫(なかい・ひでお、1922-1993)。推理作家。日本推理小説史上ベスト10の常連『虚無への供物』(1964、講談社→講談社文庫)は読了していました。
吉本隆明(よしもと・たかあき、1924-)。詩人、思想家。『わが「転向」』(1995、文春文庫所収)読了(評点8)。この人は戦後思想に大きな影響を与えたらしいので他の主要著作にも挑戦してみたい。吉本ばなな(1964-)のお父さん。
渡辺金一(わたなべ・きんいち、1924-)。歴史学者。一橋大名誉教授。『コンスタンティノープル千年』(1985、岩波新書)。
芥川也寸志(あくたがわ・やすし、1925-1989)。作曲家。芥川龍之介の三男。『音楽の基礎』(1971、岩波新書)を読了。
しかし、岩波新書、多いね。岩波新書ぐらいは会社勤めはしていても読んでおこうと思って読んでいたんだよね。おもしろかったか?役に立ったか?と考えてみると、うーんと唸ってしまいますが、とにかく読んだものは読んだもので私を形成しているのですから今からどーこー言っても始まりません。
さて、まだまだ東京は続きます。
11月1日(土) 作家の故郷シリーズL 東京 その5
いやあ、しかし東京一極集中は本の世界ではいっそうはなはだしいものがありますね。というわけで五日目です。
荒木進(1914-)。『ビルマ敗戦行記』(1982、岩波新書)。うーん、この人はフツーのサラリーマンだったみたいですよ。数多い戦記というか庶民の証言のひとつというか・・・現在絶版のようです。
井筒俊彦(1914-1993)。イスラム学の権威。『マホメット』(1952、講談社学術文庫所収)を読了。評点9。
木下順二(1914-)。中学高校時代は熊本にいたそうです。戯曲『夕鶴・彦一ばなし』(1951ごろ、新潮文庫所収)を読了。民話を素材とした戯曲集。
南博(みなみ・ひろし、1914-2001)。社会心理学者。『日本的自我』(1983、岩波新書)を読了。読んで感心したのは覚えています。でも最近の保守化した論壇からは多分「自虐」だなんだと言われそうな本だったような気がします・・・。
天藤真(てんどう・しん、1915-1983)。推理作家。超傑作、『大誘拐』(1978)を読了。10点満点!
沢田允茂(さわだ・のぶしげ、1916-)。哲学者。慶応大学名誉教授。『考え方の論理』(1958、講談社学術文庫、当初は『少年少女のための論理学』として刊行。)を読了。評点6。
隅谷三喜男(すみや・みきお、1916-2003)。今年逝去。経済学者だが成田空港問題の解決などにも努力。『韓国の経済』(1976、岩波新書)を読了した記録有り。
渡辺徳二(わたなべ・とくじ、1916-)。『転機に立つ石油化学工業』(1984、岩波新書)、共著。うーん、まったく記憶に無いぞ。
鶴見和子(1918-)。社会学者。『南方熊楠』(1978、講談社学術文庫所収)。評点8。
浅田敏(あさだ・とし、1919-2003)。『関東・東海地震と予知』(1984、岩波書店)を読了。東大名誉教授。
さて、キリがいいところで以上10名で、まだまだ東京は続くのである。